センバツ甲子園 対戦相手決まる 熊本国府×近江 神村学園×作新学院 /鹿児島
◇熊本国府×近江(滋賀) 第1日第3試合 神村学園×作新学院(栃木) 第5日第1試合 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が8日あり、熊本県から出場する熊本国府(熊本市中央区)と鹿児島県から出場する神村学園(同県いちき串木野市)の初戦の相手が決まった。大会が順調に進めば熊本国府は、18日の大会第1日第3試合(午後3時半~)で近江(滋賀)と、神村学園は大会第5日第1試合(午前9時~)で作新学院(栃木)とそれぞれ対戦する。【野呂賢治、梅山崇】 毎日新聞大阪本社オーバルホールであった組み合わせ抽選会に参加した両チームの主将は、ともに甲子園出場常連で再三の上位進出で名をはせる強豪との対戦決定に表情を引き締めていた。 開会式後の試合が決まった熊本国府の野田希主将は「いいモチベーションで試合に入っていけるので良かった。名門と言われるようなチームと対戦できるのはとてもうれしく思う。初出場らしく、はつらつとしたプレーで全力を尽くしたい」と歓迎する。 神村学園の川下晃汰主将は「対戦相手が決まり、ワクワク感が高まってきた。作新学院は小川哲平投手を中心に、打撃もしっかりした強いチームだと思う。あと2週間、やるべきことを最大限やり、万全の状態で臨みたい」と力を込めた。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇近江 甲子園春7回目の出場 1938年創立の近江実修工業学校を前身とし、48年に近江高等女学校を併合して現校名に。「誠実・勤勉」を校訓にアカデミー、アドバンス、プロスペクト、グローバル探究の4コースがある。 部活動が盛んで、サッカー部が今季の全国高校サッカー選手権で準優勝したほか、男女のバレーボール部、男子柔道部などが全国大会で活躍している。 野球部は57年創部で、甲子園には今回を入れて春7回、夏17回出場。夏は2001年、春は補欠校から出場した22年に準優勝。現役プロ選手に植田海(阪神)、京山将弥(DeNA)、龍空(中日)ら。部員は2年生34人、1年生37人。 ◇作新学院 史上初の春夏連覇も 1885年に「下野英学校」として創立。作新館、下野中学校などと改称を重ね、現在の校名となった私立の男女共学校。 トップ英進・英進部、総合進学部、情報科学部がある。2011年には、文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール」に指定された。陸上部や水泳部、ボクシング部など全国大会で活躍する部活動は多数。 野球部は1902年創部で、部員は47人。甲子園は過去27回出場(春11回、夏16回)。62年には史上初の甲子園春夏連覇を達成し、2016年夏も優勝した。プロ野球のOBは八木沢荘六氏(元ロッテ監督)、江川卓氏(元巨人投手)ら。