【NFL】父親たちのように、RBマカフリーとともにスーパーボウル制覇を目指す49ersシャナハンHC
「それから、年月を経てクリスチャンを見守るのがとてもおもしろかった。高校での話からスタンフォード大学での話、ドラフトでの話、すべてを聞いた。彼の才能は信じられいほどだった。でも、彼の父親のことも知っていたし、彼の父親がどれだけ仕事熱心で細部にまで気を配る頭のキレる人だったのかも知っていた」
「クリスチャンをトレードで獲得して、実際に彼を知ることができたのは本当に素晴らしいことだった。半分の時間はエドを見ているような感じがする。もう半分の時間は(エドの妻である)リサで、彼女はおそらくもうちょっといい性格をしていて、それがクリスチャンにも表れている。でも、おもしろいことに、リンゴは木から遠くには落ちないというだけあって、私と父との類似点があるのを彼らも見ているだろうな」
シャナハンHCの話の締めくくりを聞いて、思わず笑顔にならざるを得ない。というのも、シャナハンHCには本当に父親そっくりなところがあるからだ。父親のゾーンラン・スキームがブロンコスで安定したランニングバックを成功に導いたように、カイルHCの優れた攻撃戦術が49ersを精鋭チームに育て上げ、ひいてはNFLの未来を形作った。シャナハン親子は似たような道を歩んでいる。マイクは49ersでアシスタントとしてスーパーボウルを制し、その後ブロンコスでヘッドコーチとして2度優勝した。そしてこの3回の優勝にはエド・マカフリーが関わっている。
ただし、そこに違いがある。カイルは自身3回目、ヘッドコーチとして2回目のスーパーボウル出場を果たす。チーフスと対決する日曜日の試合は、チームにマカフリーを迎えてからは初めてのスーパーボウルだ。そして父とは違い、カイルHCは敗北の感覚しか知らない。
シャナハンHCは日曜日、それを変えたいと思っている。計画通りにいけば、エドの息子であるクリスチャンは、勝利に不可欠な役割を果たすことになる。
その瞬間、フットボール界はシャナハンとマカフリーがロンバルディトロフィーを分かち合う既視感を味わうかもしれない。