大泉洋 宮藤官九郎氏に「バカにされていたと思います」テレ朝65周年ドラマで初タッグ「戦争受け入れる怖さ描かれている」
俳優の大泉洋(51)が20日、都内で行われた主演を務めるテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム「終りに見た街」(21日、後9・00)制作発表会見に出席した。 【写真】昭和のセットを背景にトークする大泉洋 同作は脚本家・山田太一氏の同名小説が原作で、映像化は19年ぶり3度目。今作は宮藤官九郎氏の脚本で、意外にも大泉にとっては初タッグとなった。「(宮藤さんとは)縁がなかったですね。北海道から出てきたTEAM NACSなんてあまりよく思っていなかったんじゃないですか。バカにされていたと思いますね(笑)」と冗談っぽく笑いを誘った。 その上で「(宮藤さんを)憧れのように見ていましたからいつか出られたらいいなと思っていた」と本音も話し、「(映画で共演した際に)セールストークで今度、宮藤さんの脚本の作品にも出させてくださいと言ったらものすごい速さでオファーがきた。ビックリした」と明かした。 大泉はテレ朝では初主演。今作では令和から戦時中の昭和19年にタイムスリップし、家族とともに翻ろうされる主人公・田宮太一を演じる。「戦争というテーマを扱うわけですから、相当な覚悟もいる。脚本を読ませてもらった時に戦争というテーマではあるけど実に見事なバランス感覚だと思った」と脚本の第一印象を語り、「戦争は伝えていかないといけない。ただただ、つらくて重たいものだったらなかなか見てもらえない。そこは宮藤さんの力で、そこに笑いも入るし必ずどこか現代の社会を反映していたり、風刺していたりして、戦争のひどさを伝えるというより戦争を受け入れていってしまう人間の怖さも描かれている。2024年の現在も世界では戦争は起きていてやっぱり考えさせられる」と見どころを力説した。