赤い鼻で笑顔を贈りませんか。8月7日は「レッドノーズデー」/大阪
職場や家庭で赤い鼻を付けて笑顔を贈り合うイベント「レッドノーズデー」が、今年も8月7日の「鼻の日」に行われる。主催するのはNPO法人日本クリニクラウン協会内に設置されたレッドノーズジャパンプロジェクト実行委員会(大阪市港区築港)。レッドノーズデーは海外でチャリティーイベントとして開催され、イギリスでは国民的な行事として定着している。 日本では同委員会が2009年8月7日に初めて開催し、今年で6回目。8月7日の正午から1分間、一斉に赤い鼻を付けて、周囲を笑顔で包み込むチャリティーイベントだ。今年は阪急うめだ本店9階祝祭広場で、正午前からカウントダウンイベントを開き、全国各地の活動を盛り立てる。 年を追うごとに、オフィスなどで赤い鼻スマイルが広がってきた。実行委員の熊谷(ルビ・くまがい)恵利子さんは「職場の皆さんで赤い鼻を付けると、不思議と緊張感が和らいで、自然に笑顔になります」と話す。
赤い鼻が対話のきっかけに
熊谷さんは日本クリニクラウン協会事務局長補佐で、十数名しかいない認定クリニクラウンのひとり。クリニクラウンはクリニック(病院)とクラウン(道化師)を組み合わせた造語で、日本語では「臨床道化師」。全国の医療機関の小児病棟を訪問し、入院している子どもたちを元気にして成長を支援する専門職だ。 クリニクラウン活動に欠かせないのが、赤い鼻。熊谷さんも赤い鼻を付けてクリニクラウンに変身し、子どもたちと遊んで勇気付けている。熊谷さんは「赤い鼻は直径5センチ足らずと小さいですが、対話のきっかけを作り、コミュニケーションを深める大きな力を持っている。赤い鼻を付けたら、友だちの輪が広がります」と話し、レッドノーズデーへの参加を呼びかけている。 赤い鼻は同委員会が一個300円で販売。収益は入院中の子どもたちを支援する活動に使われている。詳しい問い合わせはレッドノーズジャパンプロジェクト実行委員会(06・6575・5592)まで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)