「最高の90分を過ごした」ベガルタ仙台の梁勇基さん 引退試合に1万人以上のサポーター 歓声はやまず
12月14日土曜日にベガルタ仙台のホーム、ユアテックスタジアムで梁勇基(リャン・ヨンギ)さんの引退試合が行われました。 ベガルタ設立30年で初めてとなる引退試合の開催。そんなレジェンドの最後の雄姿を見守ろうとユアスタには1万人以上のサポーターが詰めかけました。試合はクラブ史上最高位のJ1、2位となった2012年のメンバーを中心に構成されるベガルタ仙台レジェンズと、梁さんと親交の深い選手たちが集結した梁勇基フレンズに分かれて対戦しました。 前半、黄色いユニフォームのベガルタ仙台レジェンズでプレーした梁さんが倒され、フリーキックのチャンス。キッカーはもちろん梁さん。しかし、ここは相手キーパーの引退試合らしからぬ好セーブに阻まれ得点とはなりません。白熱した試合展開となった前半終了間際、スコアが動きます。ゴール前でパスを受けると、梁さんが現役さながらの落ち着きでディフェンスをかわし、右足でシュート。ゴール右に決まり、ユアスタでは実に2103日ぶりのゴールとなりました。サポーターも久々のリャンダンスでレジェンドのゴールに応えます。 後半に入ると、梁さんは赤いユニフォーム梁勇基フレンズとして出場。すると、開始早々、遠藤さんが倒され、フレンズがPKを獲得。梁さんに再び追加点のチャンス!しかし、ここもまさかのストップに遭います。しかし、追加点は意外な形で訪れました。今度はレジェンズがPKを獲得すると、キッカーはいつの間にか黄色いユニフォームに着替えた梁さん。PKを確実に決め、この日2点目。懐かしいキレキレのダンスも披露します。 サポーターが期待するのは現役時代に何度もチームを救ってきた梁さんのフリーキック。そのチャンスがフレンズに戻りハットトリックを達成した後の試合終了間際に訪れます。梁さんが倒され、絶好の位置でのフリーキック!しかし、ボールはキーパー正面に。ここで審判はやり直しを宣告。二度目のチャンスでキッカーは再び梁さん。これを見事に沈めて4点目!引退試合は大盛り上がりで終了しました。 ベガルタ仙台を照らし続けた太陽がユアスタで見せた最後の雄姿。歓声がやむことはありませんでした。 梁勇基さん 「この引退試合という舞台で最高の90分を過ごさせていただきました。サッカーって楽しいな、サッカーって良いな、仲間っていいなとそう感じながら90分プレーさせていただきました。きょうはありがとうございました」
仙台放送