日本ハムに勝利し、ベンチ前でタッチを交わすソフトバンクナイン（撮影・西田忠信）

　◆パーソル　クライマックスシリーズ　パ　ファイナルステージ　第1戦　ソフトバンク5―2日本ハム（16日、みずほペイペイドーム） ■来季構想外となった選手【一覧】 　ソフトバンク打線が、ファイナルステージに満を持して先発した日本ハム伊藤大海を攻略した。救援陣にも一発攻勢を続け、3本塁打を含む11安打で5得点。投打がかみ合った快勝の瞬間、力強く喜びを表現した小久保監督は「むちゃくちゃ大きい」と納得の笑みを浮かべた。 　1カ月ぶりに実戦復帰した近藤健介が口火を切った。ぶっつけ本番で迎えた2回。伊藤のスプリットを中堅フェンス直撃の二塁打とすると、続く今宮健太と正木智也の連打で先制のホームを踏んだ。9月中旬の右足首捻挫の影響を感じさせない一打だった。 　小久保監督が「打撃は全然心配していない」と話した通りの一振りに続き、3回は山川穂高が勝ち越しの適時二塁打。今宮と栗原陵矢は一発を浴びせ、レギュラーシーズンで1勝4敗と苦戦した伊藤を6回途中でKO。8回には山川がソロで締めた。 　ロッテとのファーストステージを劇的な試合の連続で勝ち抜いた日本ハムとの短期決戦。小久保監督は15日の全体練習前に自分たちの力を信じることを説いた。16日の試合前練習では開幕戦以来となる全員との握手で選手たちを鼓舞した。 　リーグ優勝による1勝のアドバンテージを加えて2勝。小久保監督は「打撃陣にコンスタントに安打も出て、全体的にはいいスタートが切れた」とうなずいた。4年ぶりの日本シリーズ進出へ大きく前進する白星となった。（鬼塚淳乃介）