西武・武内夏暉が新人王 炭谷先輩のリードに感謝 NPB AWARDS
今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰する「NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD」が26日、東京都内で開かれ、最優秀選手(MVP)にセ・リーグから巨人・菅野智之投手(35)、パ・リーグからソフトバンク・近藤健介外野手(31)が選出された。菅野は2020年以来4年ぶり3度目の受賞で、セの投手で最年長。最優秀新人(新人王)にセから巨人・船迫大雅(28)、パから西武・武内夏暉(23)の両投手が選ばれた。 しゃれたダークブラウンのスーツに身を包んで晴れ舞台に立った西武・武内は「着心地もとても良くて、自分で言うのもなんですけど、似合っているかな」とはにかんだ。捕手の炭谷からプロ初勝利を記念して4月に贈られたオーダースーツで、新人王を獲得した日に満を持して初着用。登板の大半でバッテリーを組んだ炭谷に「配球の引き出しが多くなったことで、この成績を収められた」と感謝した。 歴史的低迷となったチームにあって、10勝(6敗)を挙げた。特筆すべきはWHIP(1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)で、ソフトバンクにモイネロに次ぐリーグ2位の0・98を記録した。 この日は今季限りで現役引退した和田毅とプロ入り後初対面。小学生時代からの憧れの投手で、かつてソフトバンクのファンクラブにも入会していた左腕は「『ナイスピッチング! おめでとう』と声を掛けていただきました」と感激した。 既に今オフは「体のキレがないと感じたので」と、シーズン中に22-23%に増えた体脂肪率を最低でも20%以下に落とすため、おかず、ごはん、汁物を順番に規則正しく食す三角食べを実践。来季に向けては「イニング数をあと20回増やし、タイトル争いに食い込めるような投球をしたい」。2年目のジンクスなどとは言わせない。(東山貴実)