商用車マニアは「黒い無塗装」バンパー好き多し! 日本の「おしゃれなデュカト」にこれじゃない感!!
意外にも黒バンパー好きな商用車マニアは多い
また、フルゴネット(日本でいうところのライトバンのような商用車)タイプとなる、フィアット・ドブロのバッジエンジニアリングモデルとなる「RAMプロマスターシティ」も無塗装黒バンパーの面積が多くて筆者は気に入っている。 日本の商用車では、ホンダが2006年から2010年の間ラインアップしていたライトバンの「パートナー」の無塗装黒バンパーの面積が大きくて気に入っていた。 少し前の話になるが、ニューヨーク国際自動車ショーでは、かなり広いスペースをとって商用車専門の展示スペースが用意されていた(コロナ禍になってからは行っていないが、なくなったと聞いている)。ただ、プレスデーではメディア関係者は乗用車展示スペースを取材するので精いっぱいのため、ほとんど人の気配はなかった。 筆者は取材を終わらせるとひとりこのスペースで展示される商用車を触りまくるのが大好きであった。ある年、トヨタの商用車展示ブースにフルサイズピックアップトラックとなるタンドラの先代モデルが展示してあった。しかも、無塗装で黒のバンパーとグリルを採用した「ワークトラック」が置いてあったのである。 無塗装バンパーを触ったり、車内のフロアにカーペットの代わりに敷き詰められた塩ビ(塩化ビニール)というか、ゴムみたいなものを見て喜んでいると、警備員がやってきた。 「お前はさっきから何をしているんだ、トヨタはお前の国のブランドだから珍しくないだろ」と聞いてきた。そこで「タンドラは日本では販売されていないし、このワークトラックに大変興味があるのだ」と伝えると、「よくわからない奴だな」といって立ち去った。 今回トラックショーで話が盛り上がったことからも、「商用車=無塗装黒バンパー」といったことが大好きな愛好家がいる、つまり筆者の同士は意外に多いと感じている。
小林敦志