【福岡ボート(サマータイム)一般】大庭元明 ファンの声援を支えに
<5日・福岡ボート・初日> 何とか踏みとどまった。大庭元明(54)=福岡=は初日後半の9Rで2コース発進から森永隆や乙藤智史を競り落として2着。初陣の2Rは5号艇ながら大外回りを余儀なくされて4着に敗れていただけに、悪い流れを食い止めた意味は大きい。 機力も上昇ムード。前検は首をひねるほどに手応えが悪かったが、「どの足も悪くなくて普通はある」と戦えるレベルにまでは引き上げてきた。「後半でペラ調整が間違っていることが分かった。やってはダメなことは分かった」。ペラ調整の正解が見えてきたとあって、今節の先行きは明るい。 今節同時参戦の西山貴浩とはプライベートでも親交が深く、その遊び仲間を西山が〝ポンコツ会〟と称してユーチューブ等で人気を集めているが、大庭もその一員。少し抜けた愛されキャラでファンの認知度も大きく上がっている。「ありがたいことに、いろんなところで声をかけてもらうことが増えましたね。西山君の人気にあやかっていきたいですね(笑)」 抜けた愛されキャラはあくまでも陸の上の話。73期の養成所時代には勝率7.63で在校成績1位をマークした天才肌で、強烈な潜在能力の持ち主だからこそ、今でも年齢を感じさせない強さを見せられている。「得意な冬場が終わって苦手な夏場になるので、いいスタートを切りたい」。まだまだ気力に衰えはない。新たに手にしたファンの声援を心の支えに、もうひと花咲かせてみせる。(森 大輔)