「8年半、私にとっての青春でした!」櫻坂46 一期生・小林由依卒業コンサート開催!
ライブが再開すると、スクリーンにはドアに寄りかかる小林の姿が。扉を開けると、ブラウン管テレビにMV撮影のメイキング映像が流れている。そこから「五月雨よ」へとつなげると、客席一面の緑のペンライトとともにドラマチックな空気に包まれていく。本来なら山﨑天が単独でセンターを務めるこの曲だが、今回は小林とのダブルセンターのような形で披露。続く「最終の地下鉄に乗って」や「僕たちのLa vie en rose」でも彼女をフィーチャーした形でのパフォーマンスが繰り広げられる。さらに、小林の煽りに続いて欅坂46時代の「危なっかしい計画」が繰り出されると、会場のボルテージが急上昇。メンバー、観客ともにタオルを頭上で回す中、小林はフロートに乗ってスタンド席を回遊し、一体感を高め続けた。
この日最初のクライマックスを迎えたあと、スクリーンには小林をはじめ一期生や三期生の加入間もない頃のレッスン映像が流れる。そんな初々しい映像に続いては、ステージに三期生と小林が登場。三期生楽曲「Anthem time」を一緒にパフォーマンスし、その歌詞の世界観も相まって三期生にとって忘れられない思い出を刻んでいく。そこにほかの一期生、二期生も加わり「Buddies」が始まると、会場は多幸感に満ちた空気に包まれた。
その後のMC含め、和やかな雰囲気が続いたが、ライブ中盤になると再び空気が一変。「偶然の答え」ではセンターの藤吉夏鈴を中心に小林や大園玲が、楽曲の持つ切ない空気を見事に表現してみせる。続く「桜月」でもセンターの守屋麗奈と小林が対になるような形で、楽曲の持つ美しくも情熱的な世界を歌とダンスで描いていった。
メンバーがステージを去ると、神秘的なSEに乗せて赤基調の衣装に身を包んだ小林がひとり姿を現す。ゆったりとしたダンスを見せると、彼女と入れ違うように森田が登場し、激しいビートに合わせてダイナミックなパフォーマンスを展開。そのまま「Nobody’s fault」へとなだれ込むと、会場は再び熱を帯びていく。「BAN」や「承認欲求」といった激しいダンスを伴う楽曲でBuddiesとの一体感をさらに高めると、三期生の煽りに続いて「Start over!」に突入。会場が揺れるほどのジャンプで会場がひとつになり、盛り上がりは最高潮に到達する。曲中盤ではアリーナ中央のサブステージで火花が吹き上がる中、センターの藤吉が小林の手を引き、MVの世界観を踏襲した華麗なダンスを披露した。