ふるさとまつりご当地グルメ『馬路村編』ユズ香る自慢の味がお目見え【高知】
RKC高知放送
11月15日金曜日からはじまる、ふるさとまつり。 こうちeyeではシリーズでふるさとまつりに登場するご当地グルメを紹介しています。 今回は井手上恵キャスターが馬路村へ。 旬を迎えた村特産のユズをたっぷり使った、ふるさとまつり定番の味にスポットをあてます。 11月15日から3日間、高知市の鏡川河畔みどりの広場で開かれる「第53回 ふるさとまつり」。 今年は24市町村と4団体が参加し、県内各地のふるさとの味が一堂に会します。 今回紹介するのはいまが旬のふるさとの味です。 井手上恵キャスター 「この時期黄色く色づく馬路村。馬路村のブースにはユズが香る商品がお目見えします」 800年前から続くといわれる馬路村のユズは1963年頃から本格的な栽培がはじまり、今や村は「ユズの村」として全国で存在感を放ちます。 馬路村農協によりますと今年の馬路村のユズは高温の影響で色づくのが例年より2週間ほど遅く収穫は10月下旬からはじまりました。 収穫量は裏年にあたるため約600トンと例年より2割ほど少ない見込みですが、木に実る数が少ない分1玉1玉が養分をしっかり吸収し、今年は大玉が多い傾向だそうです。 収穫したユズは農協の出荷場へ運ばれます。搾汁を行う工場の中はフル稼働中。穫れたての黄色いユズはゴロゴロと転がりながら水で洗われ、果汁をあっというまに搾っていきます。 高知県内では「柚の酢(ゆのす)」と呼ばれ親しまれるユズの果汁。特に出始めの時期の柚の酢は香りが強く価値が高いとされています。この柚の酢をたっぷり使った一品がふるさとまつりの馬路村名物です。 それが馬路村名物「ゆずちらし寿司」。会場でごはんを炊き具を混ぜて作るのですが馬路村では「混ぜる」ことを「もぶる」と言うそうです。 作り方は事前に具材と煮汁を分けておき、炊きたてのごはんを寿司桶に入れて軽くほぐしていきます。 そこに柚の酢の入った調味液を加えていき、さらに搾りたての新しい柚の酢を追い足しすることでユズの良い香りが広がります。 ご飯が温かいうちに仕上げるためここからはスピード勝負です。 米一粒一粒にユズの香りをまとわせることが大事ということで、手際よく「もぶって」いきます。 今回は1升のお米でしたが、ふるさとまつり当日は1日に4升×15回、3日間でなんと180升をもぶるそうです。 米一粒一粒が柚の酢をまとったら具材を入れていきます。ちりめんに、うすあげ、シイタケ、ニンジン、ゴマなどですが、特に美味しさの秘訣になるのが「ショウガ」。 大粒目の刻みショウガが入っていていて少しピリッとするくらいが馬路流、おいしさの秘訣と言います。 手際よくもぶること約10分。「できたてゆずちらし寿司」の完成です。 ■井手上キャスター 「ユズが効いてる。新酢のユズがしっかりと立っている。具材もしっかりシャキシャキ!ショウガも効いていますね」 さらに馬路村ブースでは搾りたての新酢も販売。長野さんのおすすめの使い方は炭酸水に入れるだけのフレッシュなユズサイダーだそう。ユズの色がわかるくらい濃いめに入れるのが馬路流。爽やかないい香りで、口中にアロマが広がります。 そして今年は馬路村の若者がつく「杵つきもち」が久々の復活。待ち望んでいる声も多かった名物が満を持して復活します。 ふるさとまつりは11月15日金曜日から3日間鏡川河畔みどりの広場で開かれます。