衆院選で視覚障害のある男性が意思を確認されないまま代理で投票されたとして静岡市を訴えた裁判 静岡市は訴えの棄却を求める
10月の衆院選で視覚障害のある男性が意思を確認されないまま代理で投票されたとして、静岡市を訴えた裁判が静岡地裁で始まり、市は棄却を求めました。 訴状などによりますと、静岡市に住み視覚障害がある弁護士の宇佐美達也さんは、10月25日に葵区役所の期日前投票所で衆院選の代理投票を行いました。 その際に対応した職員2人に意思を確認されないまま、最高裁判所裁判官の国民審査の票を投じられたとして、100万円の損害賠償を求めています。 6日静岡地裁で始まった裁判で宇佐美さんは「弁護士として、全ての国民に一票を投じる機会が等しく保証されるよう提訴した」と述べました。 一方、静岡市は罷免すべき裁判官の名前を読み上げるなどより丁寧な対応が望ましかったとする一方で、宇佐美さんに意思確認を2度行っているとして、訴えの棄却を求めました。 訴えを起こした宇佐美達也さん: 「市が事実関係を争う認識が違うが主張をしていく」 宇佐美さんは国などを相手取った訴えも検討しているということです。