フェラーリ、アップデートは上手く機能した? マクラーレン勢に敗北も「予想通り」とサインツJr.|F1エミリア・ロマーニャGP
フェラーリは母国イタリアで行なわれているF1エミリア・ロマーニャGPでマシンにアップデートを投入した。ドライバーのカルロス・サインツJr.はそれが期待通りに機能していると語った。 【F1エミリア・ロマーニャGP スターティンググリッド一覧】 エミリア・ロマーニャGPでフェラーリはマシンを全体的にアップデートしており、ウイングからフロア、ボディワークと様々な場所に変化が見られた。 前戦マイアミGPではマクラーレンがアップデートを投入しランド・ノリスがレッドブルを破って勝利したことから、エミリア・ロマーニャGPではフェラーリが躍進し、レッドブルを倒すのではないかというフェラーリファンの期待も高まっていた。 しかし、エミリア・ロマーニャGPの予選でシャルル・ルクレールとサインツJr.はそれぞれ4番手と5番手で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とマクラーレン勢に敗れる結果に終わった。つまり、フェラーリファンの期待は外れてしまったように思える。 しかしサインツJr.は今回持ち込まれたアップデートは、想定通りに機能していると語った。 「僕たちが期待していたように機能していたよ」とサインツJr.は言う。 「何らかの理由で、皆は僕らが今週末に新パッケージで”飛ぶ”ようなことを想像していたようだ」 「凄く現実離れした僕らのパッケージについての話を見てきたよ」 「でも今は、コンマ1秒を稼げるのがチームによって行なわれる良い仕事なんだ。僕らがコンマ2秒とか、コンマ1秒を稼いでいるとは言っていないけど、皆が言及していたような数字じゃない」 「それを念頭において考えれば、周りもクルマをアップデートしているし、今週末にジャンプアップするなんてのは、難しいことなんだ」 なおサインツJr.は舞台となっているイモラ・サーキットが「マクラーレンのコース」だと考えており、苦戦は予想していたという。 「僕たちはイモラっていうマクラーレンのコースに来たわけだけど、ここでマクラーレンを倒すのは常に難しかったと思う」 そして特にセクター1でのフェラーリの苦戦から「どうやったらセクター1で0.4秒も差をつけられるのか不可解だ」とも語った。 サインツJr.はタンブレロ~ビルヌーブシケインまでのセクションでの追い風が、特にフェラーリのハンドリングに悪影響を及ぼしたと考えている。そしてポールシッターのフェルスタッペンとのギャップの多くは、彼がニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)から得たスリップストリームによるトップスピードからくるものだったのではないかという考えを示した。 一方でチームメイトのルクレールはまた別の考えを示しており、レッドブルがフェラーリよりも積極的にシケインで縁石を活用できているのではないかと示唆した。 「僕らはあそこ(タンブレロ)で何が足りていないのかを理解できていない」とルクレールは言う。 「いろいろなことを試したけど、いつもその同じコーナーが僕らに牙を剥く。そのことは理解して取り組んでいることで、今になって分かったことじゃない」 「レッドブルの強みは、彼らが縁石をどれだけ使えるかということにある。僕も縁石を攻めようと思ったけど、僕らのマシンでは今は同じことができないんだ」
Filip Cleeren