無病息災願い 年越しの鐘突き 茨城・常陸太田
茨城県常陸太田市上宮河内町の菊蓮寺(安西仁人住職)で12月31日、大みそか恒例の年越しの鐘突きがあった。コロナ禍の影響で深夜の「除夜の鐘」に代え、昼間に実施している。無病息災などを願って地域住民が順番に鐘を突くと、静かな山あいに「ゴーン」という厳かな音が響き渡った。 同寺の創建は807(大同2)年に行讃上人が金砂山開山の際、霊夢を見たのがきっかけと伝わる。鐘楼堂は2016年に落慶した。参拝者は撞木(しゅもく)につながれた綱を持ち、勢いをつけて鐘を突いた。 家族4人で帰省したという同県水戸市の中学1年、伊藤颯汰さん(13)は「新しい年は、英語で外国人と話をしたい」と抱負。地元の小学6年、名田部結叶さん(12)は「学校生活も楽しく、地域の人たちとも交流できた。皆をまとめられる優しい人になりたい」と話した。
茨城新聞社