本村健太郎氏 松本人志の〝弁護士費用〟を試算…発表コメントには苦言「謝罪になってるのか疑問」
弁護士の本村健太郎氏が17日放送の読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」に出演。ダウンタウン・松本人志が文芸春秋社らに損害賠償などを求めた訴訟を取り下げたニュースを解説した。 松本は8日に出したコメントで「強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」と説明。「参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められたりした方々がいらっしゃったのであれば、率直におわび申し上げます」と謝罪している。 このコメントに本村氏は「弁護士の立場からみると、ちょっと違和感がある」ときっぱり。「『物的証拠はない』ということを強調されてるように感じる。ただ、性被害の事件では通常、物的証拠というのはないのが当たり前なんですよね。ホテルの部屋の中、密室の中でそういう行為が行われたわけだから、通常物的証拠というのはない」と指摘した。 その場合、物的証拠よりも大事なものは「被害者の証言」だとし、「今回も裁判の手続きが進んでいけば、いずれ被害者の女性が証言台に立って、『松本さんにこういうことをされました』っていう証言をする。それが信用できるのか?っていうのが一番のポイントになる予定だったわけですけど、そこまで行く前に裁判を取り下げたわけですから、『証拠がないことを確認した』っていう言い方が、その点が変だなっていうふうに感じました」と私見を述べた。 また謝罪の箇所についても「『いらっしゃったのであれば』という仮定の表現ですね。これだとお詫びの表現には当たりませんから、この表現で果たしてお詫び、謝罪になってるのかなっていうのは疑問です」と感想を語った。 またMCの上沼恵美子から「松本さんの方の弁護士ってだいぶお金もらったんじゃないでしょうか?」と尋ねられると、本村氏は「松本さんは週刊文春に対して、5億5000万円の支払いの請求を今回したわけなんですね。で、僕の場合だったら、もし松本さんじゃなくても、『5億円の請求の裁判をやってくれ』と言われたら、最初に着手金として1500万円をいただきます」と説明。 上沼が「松本さんしかできへんで!」と驚くと、本村氏は「5億円の訴えだったら通常、弁護士費用・着手金1500万円ぐらいかかります。プラス国に納める訴訟費用、印紙代が167万円かかります」。 これに上沼は「1枚、百何十万の印紙があんの?」と目をパチクリさせていた。
東スポWEB