北海道の展望2025年 鈴木知事に聞く ラピダス効果による経済の動向や電力需要の増加 泊原発の再稼働は?
HTB北海道ニュース
幕を開けた2025年の北海道。千歳市で次世代半導体の製造を目指す「ラピダス」の試作ラインが4月に稼働を開始する予定です。道内全体にどのような効果をもたらすのか、鈴木知事に直撃しました。 依田アナウンサー) 「今年もどうぞよろしくお願いいたします」 鈴木直道知事) 「よろしくお願います」 依田アナウンサー) 「まずラピダスについてお伺いします。4月にいよいよパイロットラインが稼働しますが、この我々道民への経済面でのメリット、どういうところが考えられますか」。 鈴木直道知事) 「ラピダス単体というよりは関連する企業進出なども踏まえて、民間の中では今、経済波及効果が18.8兆円見込まれるのではないかと言われています。私はこの半導体だけではなく、あらゆるGXの産業を北海道に集積させたい。そうすると皆さんの雇用とか取引参入とか、いろんな形で皆さんに直接的な関係性が出てきます。そこをしっかりやっていくことが大事だと思っている」 道内ではラピダスの進出をきっかけに、本州と結ぶ送電ケーブルや洋上風力発電の開発など、大型プロジェクトが動き出しています。 鈴木直道知事) 「今はラピダスだけじゃなくて、例えば海底直流送電ケーブル、これも1.8兆円のプロジェクトになりますし、今までは北海道にそういった投資単位が兆のお金はなかったですから、地域に恩恵があるようにしていくことが大事じゃないかなと思っています」 一方、半導体産業の集積により予想されるのが、電力需要の増加。経済界などからは泊原発の再稼働を求める声が出ています。 依田アナウンサー) 「知事は再稼働についてはどんなお考えですか」 鈴木直道知事) 「ラピダスと電力会社で必要な電気を話し合って(工場を)作っている。(電力不足はないと)まずもう1回理解してもらいたい。泊(原発)の話については、これは今まさに審査は継続中という状況ですから、予断をもって申し上げる状況にはない」
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