サケ600本師走の風情 富山・店先ずらり天日干し
歳暮用として人気が高い新巻きザケの天日干しが1日、富山市柳町1丁目の「鮮魚河瀬」で始まり、店頭につるされたサケ約600本が師走の雰囲気を漂わせた。 従業員は午前4時ごろから、体長70~100センチほどの北海道産のサケを水洗いし、内臓を取り除いて口からえらに縄を通し、約4時間半を掛けて店先につるした。干したサケは5日間ほど寒風にさらし、身を引き締めてうまみを引き出す。6~8日に同店の「河瀬まつり」で販売される。200本はすでに予約が入っている。 河瀬聡社長(54)は「今年はサケの不漁や原価の上昇で厳しい年だったが、どうにか数は確保できた。震災があった、大変な一年の締めくくりに、心を込めて仕込んだおいしいサケを味わってほしい」と話した。同店では、12月20日頃まで約2千本を仕込む。