「ジジイが『1着取りたい』なんて」52歳の競輪選手が1年4か月ぶりの勝利に喜び 同学年の仲間と猛練習/別府競輪G3
別府競輪場のナイター「開設74周年記念・オランダ王国友好杯(G3)」は27日、3日目を開催。2Rの一般戦に出場した金子真也(52歳・群馬=69期)に話を聞いた。 鈴木陸来-平原啓多の3番手を回っていた金子真也が最終2センターから内を突いて、去年4月以来の1着を手にした。 「(けん制していた平原啓多をすくう形になり)啓多には悪かったけど、あそこは前に踏んでほしかったところ。待っていたら俺の着がなくなっちゃうから」とレース内容を振り返り、「これが今年の初勝利。去年も1勝しかしていないからね(笑)。でもジジイが『1着取りたい』なんて言えないし、3着までに入ることを意識しているので。まあでもよかったです」と静かに喜びを噛み締めた。 G1優勝(2000年・高松宮記念杯)の経験もある実力者は、直近の点数を100点台に戻すなど復調中。 「(小林)潤二が今すごい練習量を増やしていて、自分も一緒にやっているのでね」と要因に同県同学年の名前を挙げた。「福井記念の潤二はオーバーワークでダメでしたね。潤二の分も俺が今回頑張ろうと思っていたけど、俺もオーバーワークだったみたい(苦笑)。でもこうやって1着が取れたし、あと1日頑張りますよ」と気合を入れ直した。(netkeirin特派員)