DeNA・筒香選手が会見 若年層育成の現状に警鐘(全文1)勝利至上主義が一番の問題
自分の子供時代と今の子供たちの現状を比べて何が違うか
記者1:今振り返ってみて、ご自身が子供だったころ少年野球チームに入っていたり、また高校でも甲子園に出ていたりといったころのご自身と、今の子供たちの現状と比べるといかがですか。 筒香:僕自身は堺ビッグボーイズというチーム出身で、そのころから野球以外の体の、自分の体を使う体操、エクササイズだったり、野球をしている時間はもちろんあったんですが、野球ばかりではなくバスケットボール、バレーボールなどを練習で取り入れたりとか、そういうことが体の貯金をつくってくれましたというか、決して痛くて、痛みがあり野球ができない時期もありましたが、無理をさせられることなく、痛いまま無理をさせられるということはなかったです。 司会:(英語)
今のやり方を変えることはどれくらい難しいのか
記者2:以前日本でも投球数の制限ということが、というお話があったんですけれども結局実現しなかったじゃないですか。これからいろいろなことを変えていきたいとおっしゃっている中で、それがどれほどの難題なのか、どれぐらい難しいことなのか、どれぐらいのチャレンジが必要なのか、そういったところの意気込みをお聞かせください。 筒香:僕は連盟には加入していないので中の問題のことは分かりませんが。一プロ野球選手として思いますのは、子供たち、今をどうっていうよりは、先を読んで、先の将来の子供たちを考えることが一番という思いが全員が持てれば、そんなに難しい問題ではないと思っています。 司会:(英語)
熱心な親や指導者ほど問題行動に走りがちでは?
AFP通信:(英語)。AFP通信の【ヒヤマ 00:34:49】と申します。よろしくお願いします。今日はありがとうございます。球数制限のことなどご指摘はもっともだと思いますし、それは皆さん答えとして分かっていると思うんですが、なぜそれが変わらないのかというところが一番の興味のある点だと思いますけれども。野球で【ありますと 00:35:05】スポーツに熱心な親御さんであったり、指導者の方、熱心であればあるほど、筒香選手もおっしゃるような問題的な行動に走りがちになるのかなと思いますけれども、熱心である方こそがスポーツを支えている核になるコミュニティーのメンバーでもあるということを考えると、そこのバランスを筒香さんとしてはどういうふうに思っていらっしゃるのかということを伺いたいのと、あとメジャーで行かれる気持ちをおっしゃられていますけれども、大きなチーム、小さなチーム、大きなまち、小さなまち、いろいろあると思いますけど、その辺のお考えをもし伺えればと思います。 筒香:そういう意見もたくさん僕もお聞きしていますが、何度も言わせていただいていますが、子供たちの将来が一番です。昔はそれでも良かったかもしれませんが、今は昔とは明らかに時代が違いますし、日本の現状で多いのが指導者の方、自分が経験したことだけを子供に教えてしまうという現状があります。 例えば40歳の方の指導者が、自分の経験したことだけを子供たちに伝えると、もう何十年も前の話になってしまいます。時代はすごいスピードで社会も変化している中で、野球界の社会と比例して進化していく、成長していくスピードが僕は遅いと思っています。そういう意見もたくさんありますけど、子供たちが一番と考えたときに、今やっている現状というのは子供たちのためになっていないと思います。 メジャーリーグに行きたいという思いを昨年言わせていただきましたが、今年は横浜DeNAベイスターズでプレーすることが決まっていますので、横浜DeNAベイスターズを優勝に導けるように頑張ります。 【書き起こし】DeNA・筒香選手が会見 若年層育成の現状に警鐘 全文2に続く