【アメフト】富士通が3年連続ライスボウル進出、宿敵・オービックとの激闘を制す
国内アメリカンフットボールの最高峰、Xリーグの「X1 スーパー」4強が日本一をかけて戦うライスボウルトーナメントセミファイナル(準決勝)の1試合、富士通 フロンティアーズ対オービックシーガルズの1戦がが12月10日、川崎市の等々力陸上競技場で行われた。 宿敵同士の対戦は、富士通がオービックに競り勝って、来年1月3日の決勝戦、日本選手権・ライスボウルに進出した。富士通は、3年連続8回目のライスボウル出場。同日に行われた準決勝のもう1試合で、IBMビッグブルーを破ったパナソニック インパルスと対戦する。ライスボウルでのこの組み合わせは、学生王者が出場しなくなった2021年シーズン以来、3年連続となる。
富士通フロンティアーズ○24-17●オービックシーガルズ (2023年12月10日、川崎市・等々力陸上競技場)
準決勝から、アメフト本来の15分クオーター(Q)で行われた熱戦。富士通が、終盤の攻防を制して宿敵オービックに競り勝った。 先制はオービック、1Q4分にQBタイラー・クルカがWR西村有斗にTD(タッチダウン)パスを決めた。直後のドライブで、富士通はゴール前で、WRサマジー・グラントをRBとして起用し、ランでTDを返し同点とした。富士通は1Q12分にも、QB高木翼からWR松井理己へのロングパスで攻め込むと、K納所幸司のFG(フィールドゴール)で3点を勝ち越した。 オービックは、3Q10分に、K髙坂將太が50ヤードのFGで同点としたが、直後のドライブで富士通は、この日封じ込まれていたRBトラショーン・ニクソンのランでゴール前に攻め込むと、13分にQB高木がWRグラントにTDパスを決めて勝ち越した。 粘るオービックは、QBクルカがWR佐久間優毅や渡邊ジャマールへのパスでゴール前に迫ると、4Q8分、RB李卓がダイレクトスナップから6ヤードを走ってTD、同点とした。 富士通の次のオフェンスは、3rdダウンで、QB高木がオービックのルーキーDE山田琳太郎にサックされてパントに追い込まれたかに見えた。しかし、このプレーの直後にオービックの選手のアンスポーツマンライクコンダクトがあり、オートマチックファーストダウンで富士通のオフェンスが続行となった。 このチャンスに、RBニクソンがランでファーストダウンを連続更新、最後は試合時間残り2分17秒でエンドゾーンに飛び込んで、決勝点となるTDを決めた。
アメリカンフットボール・マガジン編集部