ヴォスクオーレ仙台が1602日ぶりF1弾…5季ぶり復帰戦黒星も丸山将輝が先制ゴール
◆フットサルF1リーグ第1節 浦安3―1仙台(1日・バルドラール浦安アリーナ) 5季ぶりに1部へ復帰したヴォスクオーレ仙台は、敵地で浦安に1―3で敗れた。前半1分38秒に丸山将輝(28)が先制ゴール。リーグから一度退会しながら復活を果たしたチームが、1部では20年1月12日の北海道戦(3△3)以来1602日ぶりの得点を刻んだ。 ヴォスクオーレに歴史的なゴールが刻まれた。前半1分38秒。左サイドでボールをキープした丸山は、背負った相手を力で振り切った。左足で思い切り放ったシュートがネットを揺らした。「1対1は得意な形。(シュートは)感覚で打ちました」。肩に乗ってきたチームメートとともに、仙台から駆けつけたサポーターへガッツポーズを繰り出した。 昨季はF2でチーム最多の11得点を奪い、北海道との入れ替え戦でも2戦連続決勝弾。「普段から出来ることを意識し続けている」と、食生活や睡眠、体のケアまで全てがゴールにつながるような生活を続けてきた。「20ゴールで得点ランク5位」という目標に向け、順調なスタートを切った。 その後は押し込まれる展開が続き、昨季5位の浦安に逆転を許した。それでも粘り強い守備やGK税田拓基(さいた・ひろき)の好セーブで終盤まで競り合った。19―20年シーズンから指揮を執る清水誠監督は「思いが詰まった試合。新たな一歩を踏み出せたと思います」と振り返った。 財政難で20―21年以降の2シーズンはFリーグから退会を余儀なくされたチーム。東北リーグ→F2→入れ替え戦と一歩ずつ壁を乗り越え、5季ぶりにトップカテゴリーへ戻ってきた。指揮官は試合前のミーティングで「人の心を打つ試合をしよう」と呼びかけた。1―3とされた後半37分40秒からは、攻撃時にGKをフィールド選手と入れ替えるパワープレーで反撃を試みた。 今季の目標は、ファイナルシーズンで上位6チームに入れる目安の勝ち点40。試合後にはピッチで円陣を組み「まだ試合は続く。胸を張って帰ろう」と意思を統一した。次節(8日)は岩手・一関でのホーム戦に立川を迎える。「ゴールにつながる質の部分で浦安さんとの差は感じたけど、強度の面では自信がつきました」。課題と手応えを持ち帰り、長いシーズンを戦い抜く。(岩崎 敦) ◆F1リーグ レギュラーシーズンは25年1月19日まで、全12チームがホームアンドアウェー方式の総当たりで22試合を実施。その後、上位6チームと下位6チームに分かれ、1回戦総当たりのファイナルシーズン(レギュラーシーズンの勝ち点を持ち越し)を行って最終順位を決める。最下位はF2に自動降格し、F2最上位がF1に自動昇格する。
報知新聞社