「ドラゴンボール改」地上波では放送されなかった“幻の98話”セル戦後、悟空&界王さまとのほっこりエピローグ
「ドラゴンボール改」にテレビでは未放送となった幻の回があるのをご存知だろうか。それが第1期「サイヤ人編/人造人間・セル編」の最終話である第98話だ。ラストでは「改」ではカットされてしまった「ドラゴンボールZ」オリジナルエピソード“あの世一武道会”のダイジェストも見ることができる。 【映像】悟空と界王さま、幻のほっこり?エピローグ(18分40秒ごろ~) セルの自爆により界王星は跡形もなくなってしまった。孫悟空(CV:野沢雅子)と界王さま(CV:八奈見乗児)一行は死後、行き先も決まらぬまま、界王星と閻魔宮をつなぐ蛇の道をフラフラと飛び続けていた。その途中で適当なスペースと大木を見つけたのだろう。界王さまはそこに、新たな拠点として短期間で作ったとは思えない立派な小屋を完成させた。 どうやって道具を調達したのかは謎ではあるが、仮住まいとしては十分な大きさ。出来上がった家を見て界王さまは、嬉しさのあまり「でーきたー!」と両手を広げて喜ぶ。その姿はかわいらしさすら感じさせるものだった。 しかし、界王さまの喜びは長くは続かなかった。理由はもちろん、悟空。悟空は「さっすが界王さまだ~!」と言いながら小屋に手を触れる。その瞬間、建てたばかりの小屋が一瞬にして音を立てて崩壊してしまったのだ。 悟空は「いけねえ! 界王さま、わりぃわりぃ!」と軽い調子で謝罪したが、界王星を失い、さらには建築直後の家まで破壊された界王さまは、もはや怒る気力すら失っていた。「はぁ……もう一度作り直す元気はない」と、すっかりしょぼくれてしまった界王さまを気の毒に思ったのか、悟空は「ちょうどいいじゃねえか! オラ、もともとこんなとこ住む気なかったんだ」とフォローを入れたが、まったくフォローになっていなかった。 その後、あの世の達人を訪ねるべく、再び歩みを進める界王さまと悟空。悟空にペースを乱されながらも、なんだかんだで楽しそうな界王さまだった。 なお、この「ドラゴンボール改」第98話は震災の影響で地上波では放送されることのなかった“幻の回”となっている。ラストではナレーションが「悟空の冒険は続く……しかし、それを語るのは次の機会に譲ろう」と、第2期放送までしばし間が空くことを告げている。また、次回予告代わりの“これまでの振り返り”では「ドラゴンボールZ」で放送されたアニメオリジナルの“あの世一武道会”のダイジェストも流れた。悟空とパイクーハンのバトルに懐かしさを感じる人も多いのでは? アニメ「ドラゴンボール改」は、1989年から1996年まで放送されたアニメ「ドラゴンボールZ」のデジタルリマスター再編集版。サイヤ人編~人造人間・セル編までの第1期が2009年4月から2011年3月にかけて放送され、魔人ブウ編の第2期が2014年4月から2015年6月に放送された。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明氏による大ヒット漫画で、シリーズ累計発行部数は全世界で2億6000万部を超える。「Z」「GT」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。 40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送中。 (C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
ABEMA TIMES編集部