妻「あなたの両親の介護は誰がするの?」に夫の答えは… 妻の思いに共感続出「なんで嫁に丸投げできると思う?」
「今後、あなたのお父さんやお母さんが介護を必要とするようになったら、どうするの?」と夫に訊ねたのは50代を迎える陽子さん。その後に放った言葉が共感を続々と呼びました。 夫「皿洗いも洗濯も家電がやるのに…なぜ赤ちゃんだけで疲れる?」→妻がほほえみながら反撃 「一番こわい」「旦那の反応が気になる」 周囲でちらほら親の介護が話題になってきたことから、今後のことを不安に感じていたころ。陽子さんは「お金のことも誰が何をするのかも子どもであるあなたと姉妹で考えて、決めてね」と宣言したのです。 介護に直面するまでは自分ごとととらえる人は少なく、実親、義親の世話は、息子よりも娘、息子の嫁の仕事として考える人がいまだに多いなか、「義両親の介護を、嫁がやる時代は昭和で終わりです」と考える陽子さんに取材しました。
自分の親のことだから、子どもたちで話し合うべき
「自分の親の介護は、子どもたちで決めて欲しいし、費用も自分たちで用意して欲しい」と意を決して伝えたと話す陽子さん。「私の親が介護を必要とするようになったことから、介護の話は以前から自然に夫としていました。ただ、夫の両親に置き換えて話したことはなくて。そうなった時はどうするんだろう?と漠然と感じていたんです」。 自身の親であっても、「介護はストレスが溜まります。血が繋がっているので、言いたいこともズバズバ言えますが、それでもしんどいです」。親の介護を経験したことで、義父母に気を遣いながらの介護なんて絶対に無理だ、実の子どもたちで見るべきという思いに至りました。 冒頭の言葉を口に出したのは、介護にはお金が掛かるという話になった時。「その流れで夫に伝えました。思っていてもなかなか言えなかったので、“よし!言った”感はありました(笑)」。 陽子さんの言葉を受けた夫は「そうだよね。確かにポックリ亡くなるわけじゃないもんな…」とは言っていましたが、その後、義理の両親や姉妹で話し合った様子はなし。 「実感がないんでしょうね。両親がどうして欲しいのかすら、夫や夫の姉妹はわかってないのでは?と思いますし、どうにかなると思っているような気もします。でも、どうにもならないから目を背けていてはダメなんです。その時に、“お金がない。介護もよろしく”なんてありえません」と陽子さん。 夫から“介護頼むね”と言われてはいませんが、自身の気持ちをしっかり伝えておけば、「いざという時にも “私、言っていたよね?”と言えます」。 陽子さんが、SNSでこの話題に触れると「突然義母が認知症になり、 もっと早くに話し合いをしておくべきだったと後悔」「すご~く大事。老若男女問わず備えておかないと誰かが壊れる!」「わたしは、それで離婚。なんで嫁に丸投げできると思うの?」「それでも妻に親の世話を平気で頼むのが夫」「若い人が子育てと仕事に専念できるよう、介護も看護もフルにプロがやる時代。家族に放り出した国策は間違っています」などの声がありました。 また、「先の話でも計画しているとサポートしがいがあります。決して抱え込まず、助け合っていきましょう」という医療従事者の声も。 「お金の問題や精神的な負担が大きいという声が印象的でした。また、今まで心にあった気持ちを吐き出せない方が訴えるようにコメントしてくれたんだろうな…と思う文面もありました」と陽子さん。 義理の両親の介護に関しては、ネットの検索ワードでも「義理の両親 介護 嫁」「義理の両親 介護 したくない」「義両親 介護 拒否」「義両親 介護 離婚」などの言葉が並びます。『義両親の介護に関するアンケート』(※1)では、80%以上が「介護サービスにお願いしたい」と回答。「介護は嫁がするもの」という一部の層の考えと、嫁という立場の人の考えにギャップがあるのではないでしょうか。 ちなみに「両親の介護」に関するアンケート(※2)で、親の介護を担当する人については、「自分」が一番多く2位が「兄弟・姉妹」、3位が「施設」。そして、4位が「配偶者」、6位が「兄弟・姉妹の配偶者」。この結果から見ると、自分ごとととらえる人は多いものの、はなから任せようという人も一定数いることがわかります。 親側からすると、自分の介護について向き合うのは難しいかもしれませんが、子ども側としての思いを陽子さんは語ってくれました。「親世代には、介護にならないから大丈夫!なんて思わず、万が一のためにお金を用意しておいて欲しいです。そして介護に関わる子どもは、困った時は周りに何を言われようと、迷わずプロを頼ってください。実子が介護できないのであれば、施設へお願いすることに罪悪感を抱かないで欲しい。介護問題はお金も絡んでくるので、家族間での話し合いは嫌でもしていかなくてはいけないと思っています」。 (※1)「義両親の介護」に関するアンケート 調査方法:インターネット 総回答数:2,212票 調査月:2023年2月 調査・分析:ママスタセレクト編集部 (※2)「両親の介護」に関するアンケート 調査方法:インターネットによる任意回答 有効回答数:500人(女性 292人/男性 208人) 対象:10代から60代以上までの男女 調査期間:2023年4月7日~18日 調査:不動産メディア「幸せおうち計画」運営の株式会社AZWAY (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)
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