74歳、ひとり暮らしの「ケチ技」6連発。レシートの裏をメモ帳に、お茶パックは何杯分も楽しむ
画廊と美術館での学芸員経験をもち、美術エッセイストとして活躍中の小笠原洋子さんは、高齢者向けの3DK団地でひとり暮らし。年金暮らしで倹約家の小笠原さんはお金を使わずに、暮らしを楽しんでいます。自らの節約術を「ケチカロジー」と名づけている小笠原さんの、最新ワザを紹介します。 【写真】昨年のカレンダーを再利用!
長年続けてきた節約生活
ケチに徹した自己流倹約術を『ケチカロジー』と名づけて、私は長年節約生活を続けています。たとえば今私が居る場所は、兄が遺した机の前です。 この机を「わがもの」にするまでの私は、食卓を机代わりにしてきたので、机というものは持っていませんでした。「ザ・デスク」が、こんなにやる気を起こさせるものとは知りませんでした。その成果があったかは疑問ですが…。
レシートは裏をメモ帳にして活用
さて、そのデスクの上にはメモ帳があります。それはレシートの裏面であり、20枚ほどをたばねて洗濯バサミでとめてあります。レシートは買ったものを確認したあと、こうして使えば始末にもよく、利用価値があります。 ほとんどが同じ紙幅なので、スッキリまとめられます。ポイ捨てしがちのレシートを再活用する点が、「ケチカロジー」と言えるゆえんです。
洗濯バサミは洗濯以外にも二次利用できる
先ほどの洗濯バサミは洗濯物だけでなく、クリップに代わる意外な便利グッズです。文房具のダブルクリップなどより軽やかにはさめるのがポイントです。これを私は同じデスク上にある小型整理箱の縁にはさんで10個ほど並べています。 大事な点は、洗濯バサミの色を統一することです。多色では洗濯物を思い起こさせて、いかにも代用品に思えてしまいます。見栄えのスッキリ感こそ、やる気の原点なのです。これも「ケチカロジー」ですね。 洗濯バサミは、デスク周りですから黒か白が適色だと思います。とくに黒は、文房具のようにも見えなくもないのです。また、私にとっての洗濯バサミは、優れた備忘用品です。たとえば提出予定の公的文書や、団地の点検日について書かれた連絡紙、また覚え書きをしたものなど、ファイルに入れるまでもないようなメモをはさんでおくのに重宝しています。用ずみになれば、洗濯バサミをまた整理箱の縁に戻しておけばいい。安上がりなのも長所ですよ。