地域ボランティアと1年生28人

道路沿いの土手にシバザクラを植える児童＝射和町の射和小校門横で

　三重県松阪市の射和住民自治協議会（岩田敏也会長）は射和町の市立射和小学校（橋本幸郎校長、167人）の1年生28人と地域ボランティア15人と共に21日午前9時半から、同小の校門横の土手に約千株のシバザクラの苗を植えた。最初は戸惑っていた児童たちも徐々にこつをつかみ、春の満開を願って楽しみながら和気あいあいと作業した。 　同校の校門を挟んだ両側の土手は雨が降ると土が流れ出し、雑草も生い茂って景観も良くなかった。そこで同協議会が同校に、シバザクラを植えることを提案した。 　この日は、児童と地域ボランティアらが、各地区の自治会長らが事前に土手に敷いた目印入りのシートの上からスコップで穴を開けて土を掘り、縦に3株ずつ、校門を挟んで約120メートルにわたって丁寧に植えていった。 　最初は苗をポットから出すのに苦戦する児童の姿もあったが、ボランティアの女性から「ひっくり返して、（ポットの）お尻を押して、苗を引っ張る」などと教えてもらうと、うなずきながら実践。少しずつ作業に慣れて「苗はどこ？」と自ら動き、「はい、これ」などと言って友人の分も準備して手渡し、段取りよく次々と苗を植えていく様子が見られた。 　古田章真君は「（ポットから）出すのが難しかったけど、頑張った。下向きにしたら出た。楽しかった」、世古彩葉さんは「楽しかった。きれいに咲いてほしいです」とそれぞれ晴れやかな顔で話した。