平城京、難波宮「見える化」進む…AR・VR汎用アプリでデータ維持管理容易に
同館の李陽浩(リヤンホ)学芸員は「CGは長年積み重ねてきた調査を基に作成され、広く公開してこそ意味がある。一般になじみが薄い考古学の成果をイメージしやすくし、ファンを増やしたい」と力を込める。
「音声流したい」独自アプリ活用も
一方、独自のアプリの活用を続ける自治体もある。邪馬台国の有力候補地・纒向(まきむく)遺跡がある奈良県桜井市では、昨年2月からアプリ「YAMATO桜井周遊ARガイド」を公開。纒向遺跡などのARやVR、音声による解説が楽しめる。 市教育委員会文化財課の橋本輝彦課長は「STYLYは眠っているデータを公開、再利用するには良いが、音声は流せない。作って終わりではなく、長きにわたって継続できるよう予算を確保したい」と話している。