『アンチヒーロー』スペシャル舞台挨拶

　TBS日曜劇場『アンチヒーロー』のスペシャル舞台挨拶が、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて4月15日に開催。主演の長谷川博己をはじめ、北村匠海、堀田真由、大島優子、林泰文、岩田剛典、木村佳乃、野村萬斎が登壇した。 【写真】『アンチヒーロー』第1話場面カット 　放送まで事前情報がほとんどなく、謎に満ちた内容に注目が集まっていた本作。4月14日に第1話が放送されるやいなや、主人公で弁護士の明墨正樹（長谷川博己）の言動・行動、法廷でのバトルが話題に。どんなことがあっても無罪を勝ち取ろうとするダークっぷりに魅了される人も多くいた。 　本イベントでは、自ら「口下手だ」と話す長谷川を、北村がフォローする場面が何度かあった。長谷川は「いつも助けてくれてありがとうね」と北村にお礼。「この間も遅刻しちゃって……」と、番宣の際に、北村らと出たTBSの朝の情報番組『THE TIME，』に遅刻したことに自ら触れて笑いを起こした。 　第1話の見どころポイントが話題となると「（タクシーに乗った明墨のシーンで）『間に合いますかね？』というシーンがありますが、それ（現実世界の遅刻）のつながりではありません」と笑顔で否定。「人生が終わったかと思いました。次の日生放送だということに緊張しちゃって、夜眠れなくて。起きたら大変なことに……。1回4時半に起きたんですけど、『大丈夫だ』と思ってもう一回寝ちゃったんです」と当時の状況を話した。 　そんな第1話の思い出話として、弁護士・赤峰柊斗役の北村は、長谷川との競馬場のシーンを振り返った。実際に馬が走るレースは別日で撮影するため、馬がいない状態で撮影したとのこと。「スタッフ陣が手助けしてくれまして。番号をつけて（目の前を）走るわけです。実際のレースのようにおじさんたちが（走って）拮抗する姿に、長谷川さんがツボっちゃいまして。笑いがこらえられない長谷川さんを横に、僕もちょっと笑っていました」と告白。長谷川も「（スタッフの）努力を見ていたらちょっと泣けてくるというか。いい時間でした」と笑顔で話した。 　放送をリアルタイムで観ていたというのは堀田。「（SNSの）考察を見ながら『ほうほう。違うのにな～』と思いながら観ていました（笑）」と笑顔に。彼女が演じる弁護士・紫ノ宮飛鳥が赤峰に向けた台詞「あなたバカなの？」について「言われたい！」というファンの声があった、と明かすと、北村はすぐさま「独り占めしてすみません！」と謝罪した。 　大島は、挨拶で自身が演じるパラリーガル・白木凛を名乗れたことに感動。「役名を言えることもそうですが、昨日第1話が放送されて、ひとつずつ、1話ずつ、いろんな情報が出ていくのが、すごく楽しいです。皆さんに“どんな展開になるのか”楽しみながら観ていただけるんだなって……。これからもワクワクドキドキしながら頑張りたいです」と意気込んだ。 　林はパラリーガルの青山憲治を演じる。MCより穏やかな雰囲気がありつつ、ミステリアスなキャラクターだと評されると「そうやって観ていただけたんだったら、“しめしめ”という感じで。本当に普通のおじさんなのか、それとも普通じゃないのかは、最後まで観ていただければ分かると思います」と含みを持たせた。 　明墨に弁護される緋山啓太役の岩田は、長谷川とのあるシーンが話題に。「（長谷川との）台詞量の差がすごいなと思いまして。（自分が少なく）申し訳ない気持ちになりましたね」とニヤリ。「昨日のオンエアが終わった後に、友人何名かから連絡をもらって『（犯行を）やったの？　やってないの？』とすごく聞かれました。『もうちょっと待ってくれ』と言わせてもらいました」と笑顔で振り返った。 　検察官・緑川歩佳を演じる木村佳乃は、長谷川と同い年ながら共演は初めてだという。長谷川の印象については「静かに情熱が燃えていらっしゃる方だなと思います。同世代なので、 見てきたものは一緒ですし、お話をしているととても楽しいです」と回答。対峙したシーンでは「（明墨が）悪魔みたいな顔をしているときがあって、本当に怖かったです」と述べた。 　検事正の伊達原泰輔を演じたのは、野村萬斎。放送前に「このドラマは長谷川博己にかかっている」と話していたことに触れられると「若いころから彼を見ていますし、ある怪獣映画で共演したこともありますけど、今、（長谷川は）第何形態になっているんだい？　ちょっと偉そうになっちゃうかもしれないけど、（それほど）成長を続けている」と絶賛した。 　最後に長谷川は、本作について「この現場、本当に素晴らしくて。僕も呼んでもらっている身なので、こういう風に言うのはあれですけど、今すごく身内として考えています。“新しいドラマ”をやっていると感じますし、エネルギーもあって、どんどん変わっていく……。自分としても撮影しながらワクワクしています。これはきっとそのままドラマの画面にも表れているんじゃないかな、という気がしていますね」と胸中を吐露。「アンチなコメントでも、いいコメントでも、なんでもいいので、口コミで広げていただけるとすごく嬉しいです。ぜひよろしくお願いします」とドラマのタイトルにかけてアピールしていた。