英語学習歴5年の私がChatGPTの高度な音声モードで驚いた5つの進化【動画あり】
4. 「高度な音声モード」は目的を明確にして使うのがいい
「高度な音声モード」は最新バージョンのChatGPTアプリであれば誰でも使えます。 しかし使用できる時間は限られており、上限に到達すると「通常モード」に戻ってしまいます。「高度な音声モード」は次の日まで使えなくなります。 そのため、発音の指摘を含めたスピーキング練習や、方言の可能性を加味した面接の練習、時事問題に関する意見交換をはじめとするフリートークといった使い方をするといいかもしれません。
5. 語学資格の勉強は「通常モード」でも十分
TOEICやIELTSのスピーキング練習に使ってもいいと思いますが、これは「通常モード」でも十分機能します。「TOEIC(またはIELTS)で900点以上のスコアを狙っている。そのためのスピーキングの練習がしたい」といったプロンプトを伝えると、きちんと対応してくれます。 ちなみに、私はスピーキングの練習でも、ライティングの練習でも、自分で答えるのではなく、まずは模範回答を生成してもらいます。そのほうが効率よく学べる気がするからです。 人間の先生の場合、すぐに回答を与えるよりも、まずは生徒に考えさせる傾向がありますが、AIならこちらの望むまま。そして、AIは指示とゴールが明確であればあるほど、ユーザーが求める答えを与えてくれるので「通常モード」でも不足ない結果を得られました。 「高度な音声モード」はもう少し複雑で答えが明確でないものでも対応できるので、制限時間以上の時間をかけてじっくり会話したいのなら、どんな会話を展開したいのか考えてみるといいかもしれません。 最後に、ChatGPTの「高度な音声モード」があればオンライン英会話や対面の英会話教室が不必要になるか否かについて言及したいと思います。 私個人的な意見としてはNOです。 というのも、ChatGPTはあくまでAIであり、意見交換には不向きです。言語はあくまでツールであり、コミュニケーションを円滑にしたり、交渉して着地点を探るといった血の通った交流は相手が必要になります。 「ビジネス英会話はできてもパーティでフリートークするのは苦手」「TOEICで満点近いスコアをとったけれど実践では使えず自信を失ってしまった」という方は少なくありません。 なので、ChatGPTですべてを完結させるのではなく、オンラインや対面のレッスンも並行して行っておくとよりスキルを高められると思いますよ。 Photo: 中川真知子
中川真知子