ハンドリングを楽しめる中古車 28選 前編 ロードスターから911まで
「お手頃」な中古ドライバーズカー
純粋な加速性能ではなく、ドライビングの楽しさを味わえる中古車を28台紹介したい。 AUTOCAR英国編集部では過去35年間、毎年最高の「ドライバーズカー」を特集してきた。今回はその候補となったクルマの中から、スポーツカー、スーパーカー、ハッチバック、セダンなど多種多様なモデルを取り上げる。 【写真】世界に誇るドライバーズカーといえば、やっぱりコレ!【歴代マツダ・ロードスター(MX-5)を写真でじっくり見る】 (47枚) 主に重視しているのはハンドリングだ。新車当時は手が届かなかったような「高嶺の花」も、時代と減価償却の力によって身近なものとなりつつある。機会があればぜひ実車に触れてみてほしい。
マツダ・ロードスター
手頃な価格のスポーツカーの代名詞。どの世代においても、数千万円クラスのスーパーカーを凌駕してきた。2003年、本誌はロードスター(欧州仕様:MX-5)の「気品のある軽快さ」を高く評価し、「Best Handling Car 2003」に選んだ。そのハンドリングは現代のポルシェ911 GT3にも引けを取らない。 英国の中古車価格は約1000ポンド(約18万円)からだが、各部品の劣化には注意が必要。
トヨタMR-S
カミソリのように鋭いフロントエンドにより、当時は賛否両論あったMR-S(欧州仕様:MR2)だが、時が経ち、手頃な軽量スポーツカーが減ったことで再評価されている。高価になる前に手に入れよう。比較的状態のいい個体は現在、およそ3500ポンド(約63万円)だ。
ポルシェ・ボクスター(初代)
2002年のマイナーチェンジで、初代ボクスターはサーキットにおける精密なハンドリングマシンになると同時に、日常でも快適に使えるようになった。2002年当時の評価では、ランボルギーニ・ムルシエラゴに僅差でトップを譲ったものの、今となっては5000ポンド(約90万円)の中古車とは思えないほど素晴らしい。
オペル・ティグラ
コルサをベースにした2ドア・クーペで、「デザイナーズ・スーツを着ただけのコルサ」と決めつけるのは簡単だが、安定性が高く、コミュニケーションも取りやすい、楽しいクルマに仕上がっている。今では希少車なので価格はまちまちだが、割りとまともな個体が1500ポンド(約27万円)で手に入る。