遺族「今はほっとしている」 京都アニ、死刑判決
京都アニメーション放火殺人事件で、遺族らは被告への死刑判決をさまざまな思いで受け止めた。 「死刑でよかった。今はほっとしているというのが率直な思い」。犠牲になった大野萌さん=当時(21)=の祖父(73)は、胸をなで下ろした。テレビで死刑が報じられたと妻(69)から聞いた。妻は前日、「無罪になるかもしれない」と泣きながら心配し、眠ることができなかったという。 祖父は公判には一度も足を運ばず、報道を通じ見守ってきた。ただ控訴の行方が気になる。「われわれも高齢で結末を見届けられるのか。いつまでも待っていられない」と不安を吐露した。