竹田麗央、単独首位浮上!「ティーショットがすごく良かったです」 父の日に今季4勝目へ/国内女子ゴルフ
ニチレイレディス第2日(15日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C=6584ヤード、パー72)3位から出たメルセデスランキング1位の竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=が69で回って通算8アンダーで単独首位に立ち、今季4勝目に王手をかけた。勝てば日本選手では史上3位タイの速さとなる出場15試合で年間獲得賞金1億円を突破する。初日首位タイの桑木志帆(21)=大和ハウス工業=ら2人が1打差の2位。山下美夢有(22)=加賀電子=は70で回り、通算4アンダーで14位から10位に上がった。 飛んで、曲がらないショットを武器に、竹田が今季4勝目に王手をかけた。飛距離計測ホールの16番では1位の276ヤードをマークし、フェアウエーキープ率は3位の85・71%。パーオン率は2位の77・78%と抜群の安定度で単独首位に立った。 「後半のもったいないミスが残念だけど、80点くらい。ティーショットがすごく良かったです」 11番(パー3)で3週前の「リゾートトラストレディス」第3R以来のボギーをたたいた。前週の途中棄権を挟んだ連続ボギーなしは73ホールで止まったが、勢いが止まることはなかった。スコアを3つ伸ばしての首位奪取。メジャー2度目の挑戦となる次週の「全米女子プロ」(20日開幕)に向け、「優勝して行きたい」と絶好調の21歳は声が弾んだ。 原則各国2枠のパリ五輪代表は24日付の世界ランキングに基づく五輪ランキングで決まる。竹田の同ランクは日本勢5番手の42位。だが「全米女子プロ」で上位に入れば、逆転の可能性は十分にある。 〝最終決戦〟に弾みをつける逃げ切りVを達成すれば、年間獲得賞金は所要15試合で1億円を突破する。野球に打ち込んできた父・宜史さんのDNAを受け継いだ166センチ、66キロの恵まれた体。「父の日」の最終日に感謝のVを届け、逆転の五輪切符を取りに行く。(臼杵孝志)