肢体不自由の女子高生が“小さな相棒”と接客に挑戦!社会とつながる「分身ロボット」の可能性
先月、今治・里山サロンに期間限定オープンした「OriHimeカフェ」 県内企業などが主催し、特別支援学校の生徒が遠隔操作ロボット「OriHime」になりきって接客体験をします。 紗弥さん: 「ちょっと緊張してきました」 紗弥さんのOriHimeのテーブルに、お客さんが。 紗弥さん: 「名乗らないといけないですね。自己紹介してもいいですか」 お客さん: 「おねがいします」
紗弥さん: 「私の名前は兵頭さやです。あ、『さやです』か。愛媛県の西予市に住んでいます。宇和町です」 各テーブルにOriHimeは2人。 先輩: 「本日、先輩パイロットとしてさやさんのサポートをさせていただきます」 経験豊富な先輩とコンビを組んで、接客開始です。 紗弥さん: 「イノシシ肉と新鮮なレタス。とろーり玉子をあわせたボリュームたっぷりのタコライス風丼ものです」
マニュアルに沿って順調にメニューを説明していたところ、想定外の注文が。 お客さん: 「飲み物のおすすめなにかありますか?」 突然、「おススメ」を聞かれた紗弥さん。
紗弥さん: 「私のおすすめのドリンクは里山ミックスジュースです。フルーツがたくさん入っていておいしそうだと思います」 お客さん: 「本当ですか。飲んでみようと思います」 紗弥さん: 「ぜひ感想を聞かせてください」 アドリブでうまく対応できたと思ったら…。
お客さん: 「ミックスジュース、バナナ抜きで作れますか?」 今度は「バナナ抜き」のオーダー! 先輩パイロット: 「ミックスジュースのバナナ抜きですか?少々お待ちいただいてもよろしいですか」 すかさず先輩パイロットが助け船を出して、何とか対応できました。
紗弥さん: 「今チャイムの音聞こえてますか?」 お客さん: 「聞こえてますよ。学校のチャイム?」 紗弥さん: 「そうです。いまから5時間目の授業が始まります」 持ち前の明るさとボタン1つで操作できるOriHimeの「動作」を交えながら。お客さんとのひと時が過ぎていきました。