【神奈川春季大会】10年ぶり夏の第1シード獲得に貢献した向上・百瀬巧 昨秋の横浜戦では自らのミスで敗戦も「絶対にこの悔しさを晴らしたい」と誓い快投!
<神奈川県高校野球春季大会:向上4-3横浜清陵>◇27日◇第1試合◇サーティーフォー保土ケ谷球場 【トーナメント表】春季神奈川県大会 結果一覧 神奈川県夏のシード権を決める準々決勝。向上が公立校で唯一のベスト8入りを果たしていた横浜清陵を下し、10年ぶりの準決勝進出を決めた。 横浜清陵は11被安打も4失点と要所を抑える投球が光ったが、最終回のエラーに泣いた。一方の向上も先制点をエラーで献上したものの、その後は先発の大森 逢沙斗投手(3年)、2番手の百瀬 匠投手(3年)が被安打6に抑え、勝ち越しを許すことは無かった。 特に百瀬は、昨秋の県大会3回戦で横浜に敗戦した悔しさバネにこの冬の練習を積んできたという。 「横浜戦では、自分のミスで負けてしまったこともあり、春と夏で『この悔しさを絶対に返そう』と強い思いを持ってやってきました。だからこそ、この試合でも自分が抑えて勝つという強いを思いがありました」 自らの投球でチームを10年ぶりとなる夏の第1シードに導いた百瀬。最後のランナーを打ち取った瞬間、「自分で抑えて勝つ」という強い思いが溢れ、豪快なガッツポーズで喜びを表現した。 敗れた横浜清陵の野原 慎太郎監督は、「個の力の差を感じた」と悔しさを滲ませる。それでも春季大会を振り返り、「選手が能動的になってきた」とチームの成長を実感。「自分達で嗅覚を持ちながらやってくれた。夏のような試合を春に経験できたことはよかった」と次を見据えていた。