「海に眠るダイヤモンド」神木隆之介ではない“本物の鉄平役”はどうやって決まった?演じた本人・百蔵充輝に聞いた、壮大なネタバラシの裏側【インタビュー】
【モデルプレス=2025/01/07】俳優の神木隆之介が主演を務め、2024年12月に最終話を迎えたTBS系日曜劇場ドラマ「海に眠るダイヤモンド」。数々の伏線回収や毎話散りばめられた新事実が多くの視聴者を夢中にさせた。そして2時間の拡大版で放送された最終話でひときわ話題となったのが、神木が1人2役で演じた“鉄平”と“玲央”は実はあまり似ていなかった――というオチ。モデルプレスでは、そんな壮大なネタバラシにおいて“本物の鉄平”という重大な役を担った百蔵充輝(ももくら・みつき/22)に話を聞いた。 【写真】「海に眠るダイヤモンド」“本物の鉄平”演じた百蔵充輝 ◆「海に眠るダイヤモンド」最終話で明らかになった衝撃事実 本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。神木は高度経済成長期の端島で生きる鉄平と、現代の東京に生きるホストの玲央を1人2役で演じた。 かつて端島で暮らしていたいづみ(宮本信子/=端島編で杉咲花が演じた朝子)から、鉄平と顔がそっくりだと聞かされていた玲央だが、当時の端島の映像を入手していづみと見返してみると、そこで初めて見た鉄平の顔は自身とあまり似ていなかった。 テレビ画面の横で「え、ちょっと待って。え、俺似てる?」と動揺する玲央に、いづみは「似てないね」と言い、笑い合った2人。いづみは「子どもたちと喧嘩して家出して、そしたら鉄平に似ているあなたが…そう見えたの」と明かした。 視聴者の間では鉄平と玲央の血の繋がりが予想されてきたが、神木演じる鉄平はあくまでいづみの記憶を辿ったもので、2人は全くの無関係だったという結末はネット上で大きな話題に。そして映像内の“本物の鉄平”を演じたのが百蔵だ。 今回は百蔵に役が決まるまでの裏話や、重要な仕掛けのために行われた工夫、神木本人とのやりとりなどを語ってもらった。 ◆“本物の鉄平”演じた百蔵充輝「オチが分かっていても驚いてしまいました」 ― 「実際の鉄平は玲央とは似ていなかった」という物語の重要なオチ・仕掛けを担当されましたが、演じられたお気持ちを教えてください。 百蔵:これほど素晴らしい作品において、物語の結末に関わる大きな役として携わることができたことに喜びを感じています。僕自身、この仕掛けは知っていましたが全ての台本を読んでいた訳ではなかったため、本編を見ながら自分自身もドキドキしており、最終話で物語が繋がるシーンでは、オチが分かっていても驚いてしまいました。 ― 最終回放送後にはどのような反響が届きましたか? 百蔵:放送を見たファンの方だけではなく地元の友人などからも沢山連絡がきました。SNSなどでも多くの方からコメントをいただき、僕のことを調べて作られたサイトなどもあると知り、大変驚きました。これを機に新たなスタートとして、僕のことをもっと知っていただけたら嬉しいです! ◆「海に眠るダイヤモンド」“本物の鉄平”はどのように決まった? ― 玲央と絶妙に似ているようで似ていない顔立ちが視聴者の間で大きな話題を呼びましたが、この“実際の鉄平”役はどのように決まったのでしょうか? 百蔵:本作において「神木隆之介さんに似ているキャスト」を探しているというオファーを受け、この作品に対する意気込みや実際に演技をした映像を撮って提出し鉄平役として選んでいただきました。 ― 鉄平を演じる上で意識したことを教えてください。 百蔵:髪型や体型といった見た目の部分はもちろん、演技では実際には放送に入らない声色まで真似するよう意識していました。オファーを受けた日から当日まで、自身が真似できるところは最大限寄せることができるよう努力していました。 ◆神木隆之介からエール ― 撮影現場での新井順子プロデューサー・塚原あゆ子監督をはじめとする制作陣からはどのような演出アドバイスがありましたか? 百蔵:僕が演じたネタバラシのシーンは第3話の映像が伏線となっていました。そのため、ただ同じセリフを言うだけでなく、間や動き、表情など神木さんの演技を細部まで観察するべきというアドバイスをいただきました。実際に、カメラに映る神木さんを制作陣の方々の真横で拝見しました。 ― 神木さんとは直接現場で会話する機会などはありましたか? 百蔵:子役の頃から憧れであり自身が観てきた作品でも大好きなものが沢山あったので、神木さんとお会いすることができた喜びを伝えさせていただきました。「○○観てました!」「○○よかったです!」と語るその姿はまさにファンそのものだったと思います。また、僕が演技する直前にはエールもかけていただき、そのおかげで肩の力を抜いて演技することができました! ◆百蔵充輝「幅広く様々な役に挑戦してみたい」 ― 今回の鉄平役を観て、新たに百蔵さんのことを知った方も多いと思います。改めて百蔵さんのこれまでの経歴、今後どのような活動を行っていきたいか教えてください。 百蔵:幼少から演技に興味があり俳優を目指しており、第35回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに挑戦しファイナリストに選んでいただきました。このコンテストをきっかけに俳優として活動を始めました。 まだまだ期間も短く未熟ではありますが、日々表現力を磨き、好青年な役から影のあるダークな役など幅広く様々な役に挑戦してみたいです!そのためにも、映画やドラマなどに出演させていただき経験を積んでいきたいです。また、SNSなどを通しても自分自身をさらに表現していきたいと思っています。今後の活動を是非見届けていただけたら嬉しいです! (modelpress編集部) ◆百蔵充輝(ももくら・みつき)プロフィール 2002年4月9日生まれ。千葉県出身。現在大学生(上智法学部法律学科在学中)。第35回JUNONスーパーボーイコンテストファイナリスト。その後芸能界デビュー。デビュー後は舞台やドラマなどで活躍中。 資格:普通自動車免許、普通自動二輪 特技:バク転バク宙、ダンス、ベース、料理 近年の主な出演作: 2024年7月期 MBS「その着せ替え人形は恋をする」生徒役 2024年6月 フジテレビ「世にも奇妙な物語24夏の特別編 追憶の洋館」 使用人役 Instagram:@mitsuki_momokura X:@mitsuki_junon35 【Not Sponsored 記事】
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