大音量で軍歌のような音楽に怒号や奇声…北九州中3殺傷、容疑者宅からは赤や青の光が漏れ出る
逮捕されたのは、厳戒態勢が続く周辺地域の住民だった。発生から5日を経て急展開した北九州市小倉南区の中3男女殺傷事件。福岡県警は19日、捜査員を住宅に突入させ、男子生徒に対する殺人未遂容疑で無職平(ひら)原(ばる)政徳容疑者(43)の身柄を取り押さえた。住民らは胸をなで下ろす一方、驚きや戸惑いの声を上げた。 【写真】窓が割れている平容疑者の自宅
平原容疑者宅近くの複数の住民によると、平原容疑者は大柄でがっしりとした体格。近所付き合いはほとんどなく、今年の夏頃から爆竹を鳴らして大音量で軍歌のような音楽を流し、怒号や奇声が聞こえていた。ここ1~2か月は収まる一方、家から赤色や青色の光が漏れ出ているのが目撃されていた。県警によると、平原容疑者は一人暮らしで、騒音などに関する苦情が5月と10月に警察に寄せられていた。
近くに住む会社員女性(60歳代)は「事件以降、外を出歩くのが怖かった。ホッとしたけど、こんなに近くに住んでいたなんて」と声を震わせた。
平原容疑者と高校で同学年だった男性は「そんなにしゃべるタイプじゃなく、目立った感じはなかった」と振り返った。