「『スラムダンク』でみんながジョーダンを履き始めた」般若が語る革新性と真の主人公
2023年度の国内映画興行収入トップに輝いた映画『THE FIRST SLAM DUNK』。今月末には待望のBlu-ray発売も控えている。 ということで今回は漫画『スラムダンク』をピックアップ。青春時代、リアタイで読んでいただけあって、思い入れの強さもハンパじゃない! ※以下『スラムダンク』全31巻のネタバレあり。
バスケをメジャースポーツにした作品
『スラムダンク』はもう、漫画史における三大巨頭の一角を担っていると言っても過言じゃないですよね。それくらい偉大な作品です。 説明不要だと思いますけど、要はバスケットボールの話です。湘北高校に通う桜木花道っていうヤンキーが、バスケ部に入って成長していく物語ですね。
『スラムダンク』の連載が始まったのは俺が小6の頃。最初はすごい不思議な感じでしたよ。 まず、バスケを題材にした漫画なんてそれまでなかったんじゃないかな。野球やサッカーに比べて、当時はまだマイナーなスポーツだったんですよ。それでいてヤンキー漫画みたいなノリだし。「なんだこれは?」っていう。 でも、あっという間に人気作品になっていきましたよね。バスケを全然知らない俺もハマりました。周りもみんな読んでたし、少年漫画にしては珍しく、女子に人気があったのも覚えてるな~。
『スラダン』はファッションにも革命を起こした!
あと、ファッションとしてもすごくカッコよかった。 『スラムダンク』の影響で、みんなエア ジョーダンを履き出したんですよ。当時はまだ今ほど高くなかったから。エア ジョーダン 5、エア ジョーダン 6、カーマイン……。ほかにユーイング、アシックス、コンバースの人気も凄かったな~。 花道の赤髪坊主なんて、今思えばめちゃくちゃカッコいいし。俺は中2のとき、宮城リョータに憧れてツーブロックにしたことがあります(笑)。 『ドラゴンボール』も大人気だったけど、誰も悟空の髪型を真似ようなんてしないじゃないですか。そういう意味では、『スラムダンク』はやっぱりファッション的にもスゴい影響力を持った漫画でしたね。