東京から新幹線で45分、静岡県三島市主催の婚活パーティーは大成功
三島市の取り組みは、婚活ビジネスに劣らない本格的なものだ。“お堅い”行政が、なぜ婚活パーティーやマッチングサービスに取り組むのだろうか?その理由について田神副主任は、「市をあげて結婚気運を盛り上げていく必要がある。行政が取り組まなければならないほど事態は逼迫している」と危機感をあらわに話す。どういうことなのか? 同市によると、5年ごとに行われる国勢調査の市人口が2010年に初めて前回調査を下回ったという。一人の女性が一生に産む子供の数の平均値を示す合計特殊出生率が三島市は1.47。国の推計では、三島市の人口 は 2060 年には 6万8576 人となり、2010 年の人口 11万1838 人から 38.7%も減少してしまう。
一方、合計特殊出生率が2.1まで上昇した場合、2060年の人口は2010年比26.3%減の8万2384人と推計されている。市では、施策の取り組みにより漸次出生率を上げ、2025年からは出生率1.8を維持することにより、2060年の市人口を8万5000人以上とすることを目指し、様々な施策に乗り出したのだ。婚活パーティーやマッチングへの取り組みはその施策の一つ、政策企画課が担う重要案件なのだ。 三島市に限らず、少子高齢化が自治体に深刻な陰を落とし始めている。三島市周辺の自治体でも類似の取り組みが始まっているという。地元の婚活パーティーは敬遠される傾向があるため、田神副主任は「できるだけ広域で取り組んでいきたい」と話している。ただし、今回の婚活パーティーに対しては予想以上の反響があったということで、「40代のパーティーも開いて欲しい」といった要望も数多く市に寄せられているとのこと。 要望を踏まえ、次回の婚活パーティーは対象年齢を変えて開催することを検討しているという。パーティーへの参加は、今のところ三島市民でなくても可能だという。婚活パーティーの情報などの詳細は三島市公式ウェブサイト内「みしま結婚応援プロジェクト」で。