ドルトムント戦爆発のヴィニシウス「『1点決めれば逆転できる』と言い合った」「前半から良いプレーを見せないと…監督はもう我慢の限界だ」
22日のチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第3節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのボルシア・ドルトムント戦を5-2で制した。この試合でハットトリックを達成したFWヴィニシウス・ジュニオールは試合後、ハーフタイムにカルロ・アンチェロッティ監督から伝えられた言葉を明かしている。 前半を0-2で終えたマドリーだったが、後半に“らしさ”を見せた。4バックから5バックにシステムを変更したドルトムント相手に猛攻を仕掛けると、60分にリュディガー、62分にヴィニシウスがゴールを決めて同点に追いつき、83分にMFルーカス・バスケスが逆転弾を記録。そして試合終了間際にはヴィニシウスが爆発し、86分に80メートルを独走した後に右足ミドルを突き刺すと、93分にはドリブルで3人を抜いてから左足のシュートでネットを揺らしている。 試合後、スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューに応じたヴィニシウスは、ハーフタイムにアンチェロッティ監督が話した内容を問われて、次のように返答している。 「自分たちを信じろと言われたよ。僕たちのホームで、僕たちのファンを前にプレーすればどんなことだって起こり得る。ハーフタイム、ロッカールームでは皆が黙ってミステル(監督)の言葉を聞いていた。そして、こう言ったんだ。『1点目を決めさえすれば、もう一度逆転できるぞ』ってね」 「もちろん、僕たちはもっと改善されなくちゃいけない。最初からああやってプレーしなくてはいけないんだ。そうじゃなかったらミステルが我慢の限界を迎えてしまうからね(笑)」 「ミステルに注意されたのかって? 普通のことだよ。監督は僕たちがもっと簡単にプレーできるようにしてくれている。後半、チームはフォーメーションを変えて勢いをつけた。この大会は僕たちのものだ。もう一回優勝したい」 ベルナベウの観客は「ヴィニシウス、バロン・デ・オロ(バロンドール)」と、10月28日のバロンドール授賞式でブラジル代表FWが栄冠を勝ち取ることを願った。すでに受賞することを知っているのかと問われたヴィニシウスは、こう返している。 「そのことは皆に任せるよ。サポーターは好きなことを歌えばいいんだ。彼らが自分の名前を歌ってくれて、本当にうれしいよ」