ナナミンは最期までナナミンだった…「呪術廻戦」ズタボロになっても虎杖を気遣う七海の姿がかっこよすぎる
「渋谷事変」で七海建人(CV:津田健次郎)ファンの涙腺が崩壊したのは、その最期が壮絶だったからだけではない。誰よりも正義感が強く情に厚い七海が、最後の瞬間まで虎杖悠仁(CV:榎木淳弥)を気遣う姿を見せてくれたからだ。そしてそのときの七海の表情は、これまでにないほど穏やかだった。 【映像】七海、最期の言葉「虎杖君、あとは頼みます」(10分ごろ~) 呪術師たちと呪詛師・呪霊たちが多くの人を巻き込んで大規模な戦闘を繰り広げた「渋谷事変」。七海建人の体は激闘に次ぐ激闘で満身創痍だった。そんな状態でありながら、改造人間たちに立ち向かう七海。しかしその精神は限界寸前で、戦いながらも「疲れた……疲れたな。そう、疲れたんだ。もう十分やったさ」と意識が朦朧とするなど、もはやすべてにおいてギリギリの状態だった。 特級呪霊の真人(CV:島崎信長)に背後を取られてしまった七海には、もう戦う力は残っていなかった。そこに虎杖が到着する。それに気づいた七海は、虎杖に最後の言葉をかけようとした。しかし七海は、自身の今際の際にあっても虎杖の未来を思いやり、自分が託そうとしているその言葉が虎杖を縛る“呪い”になってしまうと逡巡する。「言ってはいけない。だめだ」とためらう七海だったが、最後は「虎杖君、あとは頼みます」とその言葉を口にし、真人にとどめを刺されたのだった。 戦い続けた1級呪術師らしい壮絶な最期だったが、それとは裏腹に虎杖にかけた言葉とそのとき見せた表情は非常に穏やかで温かいものだった。多くのファンが「涙腺崩壊」「こんな優しいナナミンの声初めて聴いた」「心臓ぎゅってなりました」と胸を締め付けられたシーンだ。 現在配信中のアニメ「呪術廻戦」は、芥見下々氏によるシリーズ累計発行部数1億部を超える同名漫画が原作。今年9月に約6年半にわたる連載が完結したことも大きな話題となった。人間の負の感情から生まれる「呪い」と、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描いた物語は、“呪いの王”両面宿儺と肉体を共有することになった虎杖悠仁が“対呪い専門機関”である「呪術高専」に編入するところから大きく動き始める。 2020年10月から放送されたTVアニメ第1期は国内のみならず全世界で大きな反響を呼び、2023年7月~12月に放送されたアニメ第2期では、五条悟と最悪の呪詛師である夏油傑(CV:櫻井孝宏)の高専時代の物語「懐玉・玉折」と、第1期から続く時間軸の物語「渋谷事変」が描かれた。続編となる「死滅回游」の制作も決定している。 ※島崎信長の「崎」は、正式には“たつさき” (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
ABEMA TIMES編集部