マンCの連覇確率が上昇、対抗馬の筆頭は?…いよいよ今週開幕のCL決勝トーナメントを展望
■シティの優勝確率は30%以上?
前述通り、優勝候補の本命はマンチェスター・シティだ。過去3シーズンで2度もファイナルに勝ち上がった同クラブは、昨シーズンの決勝でインテルを1-0で退けて悲願の欧州制覇を成し遂げた。1992年に現行方式のCLに変更となって以降、31年間で連覇を果たしたのはレアル・マドリード(3連覇)だけ。極めて連覇が難しい大会だが、それでもマンチェスター・シティが最も頂点に近いのは明らかだ。『William Hill』の優勝オッズは「3倍」となっており、バイエルンの5倍を抑え優勝候補筆頭と見られている。 しかも、そのオッズは今後さらに下がっていくことだろう。シーズン前半戦こそ故障者を出してつまずいたマンチェスター・シティだが、ここのところはチームに勢いが戻ってきている。12月に参加したFIFAクラブワールドカップ準決勝で浦和レッズを3-0で退けて以降、マンチェスター・シティは公式戦10連勝中。プレミアリーグ開幕戦でハムストリングを負傷したベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネが今年に入って復帰すると、6試合で1ゴール・5アシストとさすがの創造性を発揮している。そしてエースのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドも1月末に足の甲のケガから復帰すると、今月10日に行われたエヴァートン戦で昨年11月以来となるゴールを決め、2得点でチームを勝利に導いた。 ようやく二人の主役が復活したことで、グアルディオラ監督も「我々は彼らが不在でも上位につけていたし、彼らが戻ってきたことでチームがさらに強くなったのは明らかだ」とご満悦だ。直近のエヴァートン戦では、85分にデ・ブライネのパスからハーランドが持ち込んで勝負を決定づける2点目をマーク。デ・ブライネのアシストからハーランドが得点するのは昨シーズンの開幕から数えて通算12回目だという。昨シーズンは11ゴールも生み出した黄金コンビだが、今季は公式戦36試合目にしてようやく初ゴールを生み出した! 代表戦もあり多忙を極める両選手は、夏の休暇でも完全に疲労が抜けていなかったそうだ。しかし、ハーランドは2カ月、デ・ブライネは5カ月も負傷で離脱したことで、指揮官も「彼らはフレッシュだ」と期待を寄せる。そのマンチェスター・シティはクジ運にも恵まれている。ラウンド16の組み合わせ抽選会では、最も力が劣るとされるコペンハーゲンを引き当てた。データ会社『Opta』のスーパーコンピュータによると、彼らの優勝確率はコペンハーゲンを引き当てたことで「3.22%」も上昇。1万回のシミュレーションの結果、マンチェスター・シティが優勝する確率は現在「31.85%」となっており、2番手のレアル・マドリード(14.74%)の倍以上となっている。ちなみにマンチェスター・シティは「93.57%」の確率でコペンハーゲンを退けて8強に進むと見られており、決勝まで勝ち上がる確率も「49.86%」と他を圧倒している! マンチェスター・シティとレアル・マドリードに次ぐ優勝確率の3番手はインテル(12.48%)だ。そしてバイエルン(10.72%)、アーセナル(7.13%)、PSG(5.78%)と続くが、果たしてどのような結末が待っているのか? 現行フォーマットでの“ラストシーズン”となるCLに注目したい。 (記事/Footmedia)
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