祭りの担い手不足に「お助け隊」 「参加したい」と「祭りを続けたい」をマッチング 新たな交流で地域活性化も
■祭りの担い手の高齢化 20万人訪れる祭りでも陥る担ぎ手不足 風治八幡宮川渡り神幸祭 みこしをかつぐ会 杉原功一 会長 「どうしても神輿はすごく重たいし長年やってきた人も年齢とともにきつくなってきて引退する人もいる。常に新しい、経験してもらえる人を募集して」 毎年20万人ほどが訪れる風治八幡宮の川渡り神幸祭ですが、地元参加者の高齢化などで、担ぎ手不足に陥っています。 今回、新たな担ぎ手を求める「みこしをかつぐ会」とお助け隊メンバーの思いが一致しました。 「地域伝統行事お助け隊」生熊竜一さん 「(祭りに)参加したときに中から湧き上がるなんとも言えない高揚感と一体感がすごく好きで、参加したいと思いながらも自分の仕事の都合などでなかなか時間が取れず、半ば諦めながら外から見ているようなところだった。今回、中から参加できるチャンスが来たことが何よりも嬉しかった」 ■お助け隊の力も借りて動き出す神輿 「ここに立たないと見えない景色がある」 「わっしょい、わっしょい」 男たちのかけ声とともに動き出した神輿は、およそ70人の担ぎ手によってお旅所からまず彦山川へ。 川に入って水に濡れると重さは2トン近くになりますが、お助け隊のメンバーも初めての経験を楽しんでいました。 「地域伝統行事お助け隊」生熊竜一さん Q水の中は違う?「気持ちいいですね。この祭りを知らなかったのがもったいないくらい」 「地域伝統行事お助け隊」知足早馬さん 「ここに立たないと見えない景色があるのでめっちゃいい気分です」 小松勝記者「川の中に次々と山笠が入ってきました。会場、大盛り上がりです」 川には神輿に続いて11基の山笠も姿を見せ、豪華絢爛な装飾とともに前後の車輪を浮かせて揺らす「がぶり」を披露しました。 見物客「神輿と山笠は勇壮でいい、400年の歴史があるのでありがたい。田川が盛り上がるのでうれしい」 川を渡りきった男たちが最後の力を振り絞って神輿を風治八幡宮に奉納し、2日間の祭りはフィナーレを迎えました。