ブラジルのボルソナーロ前大統領＝７月７日

（ＣＮＮ）　ブラジル連邦警察は２１日、ボルソナーロ前大統領を含む３７人を起訴した。ルラ現大統領が選出された２０２２年大統領選の結果に絡む捜査の一環。 ＣＮＮブラジルによると、警察はこれに先駆け、大統領選を制したルラ氏の就任を阻止する計画について、当時のボルソナーロ氏が「完全に関知」していたと主張していた。 今後はブラジルの司法長官が起訴を承認するか、捜査を打ち切りとするか決定する。起訴が認められれば、来年裁判が始まる見込み。 ボルソナーロ氏は大統領選で敗れた後も引き続き権力の座に就くことを画策したとの疑惑を再三にわたって否定している。 ２１日の起訴を受け、同氏はＸ（旧ツイッター）への投稿でまだ起訴状に目を通していないと説明。弁護士の対応を待つことになると示唆した。 起訴された人々の中にはボルソナーロ氏の元側近や、同氏の政権で中心的な役割を果たした国会議員、複数の退役将軍なども含まれる。 またアルゼンチンの右派の大統領、ハビエル・ミレイ氏の政治コンサルタントも起訴された。 起訴の数日前には、同じ捜査との関連でボルソナーロ氏の元側近を含む５人が逮捕されていた。 最高裁が逮捕命令の中で明らかにしたところによると、５人は副大統領及び最高裁判事の暗殺を計画していたという。