北陸新幹線の金沢開業を前に盛り上がるJR金沢駅周辺。市民「盛り上がるチャンス」/石川
2015年春に予定されている北陸新幹線の金沢開業。開業によって東京までの所要時間が2時間半となるJR金沢駅(石川県金沢市)は北陸新幹線のターミナルとなり、同駅周辺では商業施設やマンション、ホテルなどが増えてきている。また、金沢市内中心部を巡る路線バスなどを運営する鉄道会社や繁華街なども、開業に向け様々な形で盛り上げるなど、経済発展への期待に胸を躍らせている。そんな街の様子をのぞいてみた。 北陸新幹線の新型車両「W7系」お披露目。総合車両所も公開。見学の県民らから「かっこいい」 21日、金沢駅で特急電車から下車し改札を抜けると、駅構内で「ふるさと観光展IN金沢駅」が開かれていた。東京都や群馬、栃木といった関東地方各県や、長野県、静岡県など10県の観光案内ブースが設けられ、各県の職員などが観光をPRする。「北陸新幹線の金沢開業後は、群馬も近くなりますよ」と話すのは、同県観光物産国際協会観光部の近藤政道さん。「東京まで2時間半ということは、うちの県にも来てもらいやすい。開業はまだ先でもPRは今からでもしっかりしときます。富岡製糸場も世界遺産になりましたし」とPRにも力が入る。
ホテルや飲食店、大型スーパーが建ち並ぶ駅周辺
同駅東口を出ると、ガラス張りとなっている「もてなしドーム」と鼓門、そして大きなホテルなどが建ち並ぶ。同駅構内にある「石川県金沢観光情報センター」の職員によると、ここ数年でホテルや映画館なども入った大型スーパーの出店などで駅周辺がにぎやかになり、飲食店なども増えてきているという。 「兼六園」や「長町武家屋敷跡」など数多くの有名観光地を持つ同市だが、観光客や地元の人たちの足になるのが、地元「北陸鉄道」の路線バスだ。土日は運賃が100円となる周遊バスは、先の観光地のほか、同駅から少し離れた繁華街となる「香林坊」なども経由するため利用者が多い。同駅前で案内をしていた同鉄道の寺西豊彦さんは「北陸新幹線で、さらに利用される方が増えることを期待している。逆に乗せきれるかどうかも心配」とうれしい悲鳴に期待を寄せている様子だ。