衆議院議員選挙は１０月２７日の投開票が正式に決まりましたが、急転直下の決定に大分県内の自治体などで混乱が広がっています。 小栗アナ 「普段はスポーツの試合などが行われている大分市のこちらの体育館。当初開票所として予定されていましたが、使えないという事態が起こっています」 ９日衆議院が解散し、１０月１５日公示、２７日の投開票が正式に決まった衆議院議員選挙。 石破総理が就任前に解散を表明はしていたものの、投票まで１カ月ないという短期決戦となったことから、大分県内の市町村も準備に追われていますがスムーズに進んでいるとは言えず混乱が広がっています。 例年選挙の開票所に使われていた、大分市のサイクルショップコダマ大洲アリーナは２７日の投票日当日フットサルの試合が予定されているため使用できません。 大分市の選挙管理委員会は近くの体育館などほかの場所を当たっていますが、まだ決まっていないということです。 行政だけではありません。 大分県日出町では今回会場が投票所になったため、年に一度の恒例イベントが中止になっています。 衆院選の急な決定でどういった影響が出ているのかこのあと見ていきます。 今回は急な解散表明となりましたので例年以上に準備に追われる人が多いようです。 投票日が学校行事と重なっているところもあります。 大分県豊後大野市の開票所となるエイトピアおおのでは、三重総合高校の演劇部の発表会があります。 通常の選挙は開票所の設営を当日の午後３時ごろから市役所の職員１２，１３人で始めていますが、今回は演劇部の発表会が終わったあと午後６時ぐらいからの設営作業になるため職員を２１人に増やして対応します。 開票開始も午後９時からの予定で、前回より、３０分遅く始まることになります。 そして運動会もです。 大分県佐伯市では小学校の体育館も投票所になっていますが、２つの小学校では投票日前日の２６日に運動会が予定されています。 雨で中止になった場合は翌２７日に順延されます。 このため今回は最初からその学校を投票所にせず、県の佐伯総合庁舎や公民館に変更することを決めました。 さらに大分県豊後大野市でも運動会が順延になった場合２７日、校庭では運動会、体育館では投票が行われることになります。 いつも以上に準備が大変になりますね。 そして恒例のイベントが中止になったところもあるんです。 大分県日出町で３０年以上続く「ひじ産業文化祭り」です。 こちらも会場が投票所になりますので、コロナ禍以外で初の中止が決まってしまいました。 １１日に折込チラシ５０００枚を配って中止を知らせるそうです。 ただ楽しみしている人も多いため、年度内にお祭りイベントの一部を開催できないか検討中ということです。 紹介した通り大分市の開票所はいつもの場所が使えなくなりました。 大分市の選挙管理委員会によりますと「近くの高校の体育館を使えないか協議をしている。従来よりバタバタしているのが率直な感想。開票所の確保だけでなく入場券の発送作業や運営の人繰りなど当日に向けてやることが多い」と話していました。 投開票日まで２週間あまりしかありません。 準備は例年以上に急ピッチで進められています。