【文具大賞】発売1年で44,800台の大ヒット「1冊でも倒れないブックスタンド」のアイデア力がすごい!気になる開発秘話とは?
2023年も様々なヒット文具が登場し、新たなトレンドも注目されました。そんな文具シーンの中から、特にこれぞというカテゴリーを厳選し、代表的なヒットアイテムを紹介します!今回は、アイデアヒット部門。2023年を代表するヒット文具を開発したメーカーの直撃取材もお見逃しなく。 【画像】アイデア力がすごい!「1冊でも倒れないブックスタンド」を詳しく、写真を見る(全13枚)
ピアノの鍵盤がヒント、整理収納で生活を豊かに
「1冊でも倒れないブックスタンド」を製造したリヒトラブは、高い機能と独自性のある商品を多数開発している。同商品の開発背景を担当者に聞いた。 ■執行役員 デザインプレイス室長兼購買部部長/佐藤邦博さん 工場での生産管理や生産技術などを経て現職。リヒトラブ大阪本社商品企画開発部門を統括する。 ■デザインプレイス主任/岩上優樹さん 商品の企画開発部門に所属し、企画や設計などを行う。「1冊でも倒れないブックスタンド」の企画開発担当者。 「開発のきっかけは自宅での出来事です。子どもが収納箱に絵本を入れていたのですが、絵本が倒れて困っているのを見て、本が倒れないブックスタンドが作れないかと思ったのです。構造のヒントはピアノの鍵盤。弊社が以前発売していたバインダー収納ワゴンのストッパー構造も参考にしました。コロナ禍で開発したので、リビングでの学習や仕事の需要も考慮し、ブックスタンドごと本を持ち運べるようにしました」(岩上さん) 社内の製品開発について、企画開発部門のリーダーに聞いた。 「弊社では、社員が生活で困ったことや、こうなったら便利だよねと思ったことが企画の種になっていることが多いと思います。開発では、サンプルができたら、商品ターゲット層に近い社員を集めて座談会を開くこともあります。そこで感想や意見をもらいブラッシュアップしていきます。みんな積極的に参加してくれるのでありがたいです」(佐藤さん) 最後に、今後のビジョンを聞いた。 「気兼ねなく使えて、しかも使う人の暮らしが豊かになるものを作り続けたいです」(岩上さん) 「弊社は、整理と収納を通して生活がよりよくなることを目指しています。オフィスでも家庭でも、整理・収納ができて心がワクワクするような商品をご提供できたら嬉しいです」(佐藤さん)