業界再編期待も継続、割安な「家電量販店銘柄」に妙味あり
今年の「中秋の名月」(太陰太陽暦での8月15日夜に見える月)は9月17日。一昔前ならこの時期は涼しくなった実感があったものだが、今年は8月上旬あたりを境に落ちていくエアコンの販売が8月下旬も好調だという。単価も上昇しており、『会社四季報』2024年4集(秋号)では総じて家電量販店の独自増額が目立つ。 同業界はヤマダホールディングス(9831)による大塚家具の買収なども一服。最近の話題はヨドバシホールディングスが、買収した西武池袋本店を2025年1月以降、段階的にリニューアルオープンするくらいのものかもしれない。 だが「嵐の前の静けさ」なのか、断言するのは早計だ。今後再編の可能性を指摘する声は少なくない。 その筆頭格はエディオン(2730)。2022年にニトリホールディングス(9843)がLIXIL(5938)の保有するエディオン株を取得し、9.1%の株式を保有する筆頭株主になった。現在はオリジナル商品を開発するなど協業関係にあるが、今後は株式買い増しやファンドの買い参入などがあると考えたい。 エディオンの株価は9月に入って2006年以来の高値をつけている。PBR(株価純資産倍率)はなお1倍割れ。優待券含みで考えれば、割高感もない。 ※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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