トマト栽培は「接ぎ木苗」からのスタートがおすすめ! こんな苗を選ぼう
家庭菜園で大人気のトマト。トマトは、実の重さで「ミニ」「中玉」「大玉」に分類されます。ミニトマトは病気に強くて丈夫。大玉トマトは育てがいがあります。中玉トマトは丈夫で実は食べごたえがあり、ミニと大玉のいいとこどりです。『やさいの時間』4・5月号では、ミニトマトを中心に、トマトの育て方を一から詳しく紹介しています。 みんなのトマト栽培の写真 その中から、苗の選び方について、抜粋してお届けします。
はじめてのトマト栽培は「接ぎ木苗」からがおすすめ
トマトをタネから育てるのはハイレベル。苗から育てたほうが失敗しにくいですよ。なかでも、接ぎ木(つぎき)苗の利用がおすすめ。丈夫な野生種のトマトなど(台木/だいぎ)に育てたい品種の茎(穂木/ほぎ)を接ぎ合わせた苗で、根の張りがよくて病害虫に強く、収穫量アップが期待できます。 価格は割高でもメリット大。ラベルに記載があるほか、枝の下のほうに接ぎ目があります。
こんな苗を選ぼう
<よい苗の特徴> 1.花か蕾(つぼみ)がついている 2.葉の緑色が濃い 3.病害虫の被害がない 4.ひょろひょろせずに、がっしりしている 5.双葉がついている 6.ポリポットの下から出ている根が白い
野菜の栽培では「苗半作」といわれ、よい苗を選べば栽培の半分は成功したようなものとされます。葉の裏側までよく見て選びましょう! 第二花房にも花がついているような大きすぎる「老化苗」は、植えつけ後に根づきにくく、生育がイマイチ。逆に、小さすぎて蕾も花もついていない苗を植えると、枝葉ばかり茂って実がつきにくい「つるボケ」になります。ちょうどよい大きさの苗がなかったら、小さい苗を選ぶほうがまだマシです。蕾がつくまで育ててから植えましょう。 教えてくれた人/藤田 智(ふじた・さとし) 恵泉女学園大学副学長、人間社会学部教授。秋田県生まれ。学生や社会人を対象とした家庭菜園指導の第一人者。「初めてでも失敗しない」栽培メソッドに定評がある。『はじめてでも大収穫! 野菜づくり超入門 春夏編』(NHK出版)など著書多数。 ●『やさいの時間』2024年4・5月号「トマト vs ナス① トマト栽培入門」より