（写真：東奥日報社）

　青森県教育委員会と県県民活躍推進課は23日、2025年度の県立・私立高校などの募集人員を公表した。来年度、県内中学校を卒業する生徒は9279人（前年度比500人減）の見込みで、県教委は県立高全日制課程の募集人員を7135人（同75人減）とした。募集人員減は15年連続。平均倍率は0.88倍と、見込み段階で初めて0.9倍を割り、記録がある01年度以降、最低となった。25年度に野辺地を学級減とする方針を示していたが、八戸学院野辺地西高の移転発表に伴い、時期を27年度に先送りする。 　五所川原農林は4学科のうち、森林科学科と環境土木科を募集停止した上で、両科を統合した「環境科学科」を新設。これにより35人（1学級）減となる。また、青森南普通科を40人（1学級）減とする。 　野辺地については、25年度に1学級減とする見込みを公表していたが、先送りする。県教委高校教育改革推進室の佐藤広洋室長は「野辺地町内の私立高校移転の発表で、中学生の進路選択に影響を与えると推測される。また、26年度には（管内の）卒業者数が増える。そのタイミングで学級減はできないと考えた」と説明した。 　特別支援学校高等部の募集人員は300人（前年度比3人増）。青森第二養護と八戸高等支援がそれぞれ普通科普通学級を8人（1学級）増とした一方、弘前第一養護と森田養護の普通科普通学級がそれぞれ8人（1学級）減。八戸第一養護の普通科重複学級が3人（1学級）増だった。 　県立高定時制・通信制課程、専攻科と三本木高付属中は増減がなかった。 　通学環境を考慮して配置する地域校（大間、鯵ケ沢、六ケ所、三戸）は24年度、いずれも条件となる入学者数を満たしたため、仮に25年度入学者数が条件を下回っても募集停止や学級減の協議には入らない。 　また、私立高全日制課程の募集人員は3596人（前年度比35人減）となった。五所一が35人（1学級）減を県知事に認可申請している。