「地域全員を守る気持ちで」御陣乗太鼓 地元で“打ち初め式” 復興の願い込め太鼓の音響く
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市名舟町で2日、御陣乗太鼓の打ち初め式が行われ、災害からの復興を願う力強い太鼓の音が響きました。 輪島市名舟町でおよそ450年受け継がれ、この町で生まれた男衆のみが叩くことを許される県の無形民俗文化財、御陣乗太鼓。毎年1月2日に地元の神社で打ち初め式が行われますが、2024年は前日に能登半島地震が発生し、中止を余儀なくされました。 さらに神社も全壊したため、場所を町内の集会所に移し行われた今年の打ち初め式。面や衣装を身につけず行うしきたりとなっていて、今年は地元民のみならず県外からも人が訪れ、力強い太鼓の演奏に息を飲みました。 演奏を見に来た女性 「また新しい年が始まったなと思う。ただ平和で穏やかな年になってほしい」 打ち手・南雄輝さん 「久しぶりなので全力で叩けて良かった。なくなっている家もあったり立っている家もあったり変わっている部分はあるけどやっぱり地元が一番」 保存会の槌谷博之事務局長は「御陣乗太鼓だけでなく、地域の全員を守っていく気持ちを込めて今年も太鼓を叩きたい」と話していました。
北陸放送