ストロングロフトアイアンを4人の有識者が徹底討論! “打たず嫌い”は古い!?
金井 イイじゃん、そのことに気が付いたんだ。なんか今は、ゴルフがどんどん違う世界に行ってるというか、率直に言うと「飛距離コンテスト」になっている。そういった意味では最近ストロングロフトアイアンが売れている理由もわかる。 小倉 確かに、飛距離は一番わかりやすいですからね。 金井 ストロングロフトのアイアンを使って「飛距離コンテスト」に入ったら、もう元には戻れない。オレはそれがイヤなんだ。そういう「飛距離コンテスト」に入っていないゴルファーは全体の1パーセントもいないかもしれないけど、世界中でオレ一人になってもそこへ行くつもりはないよ。アイアンを使うのは、距離をコントロールしたいんだから。
ノウハウが向上してバリエーションに富む
小倉 そう言われれば、ストロングロフトの“打たず嫌い”もわからなくはありません。私はよく「飛び系アイアンってどういう人に合うんですか? 」と聞かれますが、そのほうが安心して打てたり球が上がりやすかったりして、気持ちよくプレーできたりスコアにつながる人が使えばいいと思います。ただ、お客さんにフィッティングをするとき「飛ばなくなったからストロングロフトのアイアンにしましょう」ということにはあまりなりません。その人にとってどういうモノがいいかが肝心で、ストロングロフトは選択肢の一つであり、結果的にそうなることはあります。 松吉 マッスルバックやハーフキャビティは、設計の自由度がどうしても限られてしまいます。でも、中空やポケットキャビティのストロングロフトアイアンは、新しい技術を投入しやすい。実際に、ヘッドの内部構造の細かいところには、わりと最近確立された生産技術を取り入れたりすることもあります。異素材をインサートするにしても、以前はもう少しアバウトな作りだったものが、今はパーツの精度が上がったり機械加工ができたりして、キレイに埋め込めるようになっています。そういう意味でも、ストロングロフトのアイアンはかなり進化しているし、ユーザーがそのメリットを感じやすいクラブと言えますね。